〇花を楽しむ
花は季節の贈り物です、特に早春と言いながら寒さ厳しいこの時期に咲く花は愛おしく、愛でてやらねば可哀そうな気がするのです。私は長年まちづくりの一環として花づくりに関わってきました。ゆえに作る人の気持ちも見る人の気持ちも分かるので、自分もちょっとだけお裾分けのつもりで、人知れず花を愛でています。
今年は天候のせいでしょうか、水仙の花の花持ちがよく、例年だとそろそろ終わる水仙の花が、まだ十分楽しめるようです。日喰と富岡の中間近くの路側帯に小さな緑地帯があります。私が仲立ちして10年も前、俳人中矢荻風さんの小さな句碑を建てましたが、そこに双海花の会の皆さんが水仙の球根を植えてくれました。
昨日人間牧場からの帰り道、路側帯に車を止めて一人花見を楽しみました。前日は日中15度以上になった気温も、北海道札幌で最高気温がマイナス11度というこの冬一番の寒気が西日本にも流れ込み、夕方は一気に気温が下がりました。海風に揺られて水仙も寒そうでしたが凛として、馥郁とした香りを漂わせていました。
閏住の菜の花も満開が近づきました。今年は例年より10日も早く季節が動いているようです。恒例の菜の花祭りは3月3日、菜の花を愛でながら歩く菜の花ウォークもあるようです。双海町はこの時期花が溢れ、一年中で一番美しい季節を迎えています。曇りがちの日が続きますが、その気になれば夕日もしっかりと楽しむことができます。
「海沿いの 道端水仙 菜の花が いっぱい咲いて 今が一番」
「寒い冬 折角咲いた 花々を 見てやらねばと 連日花見」
「句碑建てた 傍に水仙 植えて世話 花の会人 心優しく」
「閏住の 菜の花畑 今見ごろ 黄色い斜面 海・空・列車」