〇霜降のころ
先日10月23日は二十四節気のひとつ霜降でした。私の住んでいる四国愛媛県伊予地方は、瀬戸内海気候で一年中暖かいため、そろそろ霜が降り始める霜降と言っても余りピンときませんが、北国のfacebook仲間からは、朝晩ぐっと気温が下がり、紅葉の便りが届いています。家庭菜園程度ながら野菜を作っていると、新暦Clendarよりも旧暦の二十四節気の方が農作業にはぴったりで、今は亡き祖母や母から日々の暮らしの中で教わった、言い得て妙なる気象メモとも思える言い伝えに、納得しながら作業を進めています。
一昨日は地方祭でしたがあいにく雨が降りました。昨日は一転雲一つない秋晴れとなったものの、家の周りや畑は昨日の朝、過ぎ去った二十四節気の白露・寒露を思わせるようにしっとり濡れ、特に家の入り口にあるそろそろ紅葉の始まった枝垂れモミジの葉っぱに着いた水滴が、まるでイルミネーションのように朝日に輝き、思わず立ち止まって見惚れてしまいました。最近は超多忙で季節の移ろいなどに想いを寄せる暇もありませんが、せめて季節の移ろいを感じるような余裕を持ちたいものです。
もうそろそろやらねばならない懸案の秋の仕事が残っています。それは飼っている蜜蜂の蜂蜜採取です。このところ巣箱の前で、盛んに蜜蜂を狙っていたスズメバチもいなくなって、多少安心していますが、7月初めに分蜂入居したため本来は終わっているはずの作業が大幅に遅れているのです。まだ日中は沢山のミツバチが飛び交っているものの、野菊やツワブキといった秋の花の時期が来ると、いよいよ冬ごもりの時期なので、天候を見計らいながら細密を楽しみに待っています。
「旧暦の 二十四節気 早霜降 南国四国じゃ 日中二十度」
「忙しく 季節の移ろい 楽しめず 思わずハッと 白露輝き」
「旧暦は 古い時代の 遺物だが 農作業には とても便利で」
「ツワブキの 蕾ふくらみ そこここに 秋を感じる いい季節です」