〇何という不届き者でしょう
昨日の夕方、北海道からはるばるやって来た親友とシーサイド公園で落ち合い、そこら辺を案内しました。恋人岬に足を延ばすと、突端に設置している高さ4mのモニュメントの上によじ登っている一人の若者を見つけました。秋分の日にモニュメントの穴にスッポリ夕日が入るよう、私が発案して造ったモニュメントなので、こともあろうかその秋分の日にモニュメントに登るとはけしからんと、少々荒げた口調でその若者を諭しましたが、登るのも降りるのもかなり難儀をしたようで、同行して写真を撮っていた仲間とともに平身低頭、「すみません、すみません」と謝ってくれました。
今治からはるばるモニュメントの穴に入る夕日を見に来たという中年女性に、モニュメント設置のいきさつを話してあげましたが感心しきりで、残念ながら綺麗な夕日が見えなかったので、手持ちのタブレットにストックしている夕日の写真を見せてあげると、納得の手合いでした。昨日のジュニア新聞に松山市白石鼻の石群に沈む夕日が紹介されていましたが、シーサイド公園のモニュメントの穴に夕日が入る雄姿ももう少しPRし、観光資源として生かさなければ忘れ去られるかも知れないと思いました。
シーサイド公園が出来て23年余りが経ちましたが、その間不届き者にはよく出会ってきました。壁一面にスプレーで落書きをした高校生、中庭の3体のモアイ像に口紅や白粉で化粧した若者、冬の深夜1時に花火を沢山打ち上げ近所から苦情が出た若者、自動販売機全てが荒らされ警察沙汰になった事件、車を砂浜まで降ろして走ったものの、最後は砂地獄から出れなくなり、人海戦術で引き出した逸話などなど、若者たちの暴走行動は手の指では数えきれないほどです。若気の至りの悪ふざけを経て分別を覚え大人になりますが、最近そんな珍事も少なくなって、少々気になっていただけに、久々の不届き者との出会いに思わず苦笑いしました。
「秋分の このころ夕日 スッポリと 穴入る姿 絵になる光景」
「モニュメント 4mも ある高さ 不届き者の 若者登る」
「降りてきた 若者諭し あれやこれ 平謝りし いずこか消える」
「もう二度と 撮れない写真 これはこれ 若者発露 理解示しつ」