人間牧場

〇彼岸花の咲く頃

 毎年お彼岸の頃に咲くので、彼岸花と言うのでしょうか、今年も田んぼの畔に彼岸花が咲く季節になりました。黄金色の田んぼと、真っ赤な彼岸花の色鮮やかなコントラストは、まるで夢の世界のようです。わが家の裏庭にも植えた記憶もない彼岸花が、僅か一株ながら自生していますが、花芽が地上に目を出したと思えばグングン伸び始め、僅か1週間で開花満開になるという早業です。

綺麗に咲いた彼岸花

 昔から彼岸花は毒花ゆえ余り好まれた花ではないようですが、そばに寄ってよ~く見るとまるで夏の夜大空で見る花火のようで、その神秘的な姿に思わず息を飲み、見とれてしまいます。彼岸花が田んぼの畔に多いのは、毒花ゆえモグラがその球根を食べず、畦畔を崩さないようにするために植えたとか、また昔は土葬だったお墓に埋めた人間の死骸を、野犬などが掘り返さないようお墓に植えたとかの話が、それぞれの地方に残っているようですが、定かではありません。

 彼岸花は真っ赤な花だと思っていましたが、黄色い花もあり、また西洋系の彼岸花はピンク色もあるようです。彼岸花が咲くと今年のように、たとえ残暑が厳しくても急に秋が深まることを、私たちは長年の暮らしの中で覚えているので、もう少しの間名残の汗をいっぱいかきながらも水分を補給して、熱中症にならないよう気を引き締めて秋を迎えたいと思います。

 「裏庭に たった一株 彼岸花 あっという間に 芽吹き花咲く」

 「彼岸花 夏の夜空の 花火にて 真っ赤艶やか 自然の神秘」

 「色々な 花を知ってる 見ているが 花の姿は 天下一かも」

 「彼岸花 毒花ゆえに 敬遠を する人多い 私は好きだ」

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