〇消毒って?
私は過疎地の田舎に住んでいます。ある意味のんびりしていて、たまに東京に出かけ帰ると、「この町は時間が止まったようだ!!」と思ったりもしますが、私のように年齢を重ねると今の世の中のスピードにはついて行けず、田舎暮らしがいいと自分に言い聞かせ、納得しながら自分流に生きています。
私の仲間には農業をしている人が沢山います。夏のこの時期は草刈りや農作物の消毒、摘果作業など、汗をかきながら忙しそうに働いていますが、会話の中で時々気になるのは、「消毒」という言葉です。小さい頃から耳にする言葉なので余り気にはなりませんが、時々少し疑問に思うこともあります。
「消毒」という言葉で思い出すのは、子どものころ転んだり刃物で切ったりしてケガをした時、綿にたっぷりオキシドールを沁み込ませ、傷口を消毒してもらいました。今は無くなりましたが、その後に赤チンを塗って包帯をして化膿するのを防いでいました。それはまさに「消毒」という言葉通り毒を消していたのです。
ところが農作物に農薬を振りかける行為も、オキシドールや赤チンと同義語の「消毒」では合点がゆかないのです。農作物の側から考えれば病気や害虫から守ることはある意味「消毒」なのでしょうが、農薬をかけた農作物は毒を消すどころか、毒を振りかけていると思うのです。こんな疑問を投げかけるのは私一人でしょうか?。
「転んだり 切り傷したり その度に オキシドールや 赤チン消毒」
「作物に 農薬振り撒く こと同じ 消毒ですと 違和感もなく」
「農薬は 農の薬と 書きまする 農毒じゃない 作物言ってる」
「世の中にゃ 首をかしげる こと多い 凡人私 素朴な疑問」