人間牧場

〇今日21日はお接待の日

 このところ妻が風邪を引いて調子が良くないため、何かにつけて不便です。妻は普通近くの歯科医院にパートで働きに出ていますが、従業員の少ない医院ゆえ、妻が休むと医院が回らないため風邪を引いたくらいで休むこともできず、また1週間に月曜日と金曜日には夕方の部もあって、そのためいつものことながら回復が遅れてしまうのです。今日は21日お大師さんの日で、家の入り口付近にあるお地蔵さんの縁日でした。

パックに詰めた赤飯

 わが家では毎日21日にはお赤飯を炊いてお供えしたり、近所や親類に配るお接待をもう30年以上にわたってやっていて、毎月21日の前日になると、もち米を水洗いしてかしたり、小豆を茹でたりして準備をします。昨日は地域実践交流集会南予ブロック会があって出かけるため、出かける前にもち米の玄米を近くの自動精米所へ約10㎏を測って持って行き、精米をして帰ってから出かけました。夜遅く帰宅すると妻は風邪気味ながら毎月のようにもち米を研ぎ、小豆を茹でて準備万端していました。

今朝はウォーキングから帰ると、妻がガス釜にもち米と茹でた小豆を入れて炊こうとしましたが、あいにくガス釜の調子が悪く火がつかないと書斎へ呼びにやって来ました。外に出て何度かアタックするとガス釜に運よく火が付き、20分ほどで炊き上がりました。炊き上がった赤飯を神棚や仏壇、お地蔵さんに供えたのち、20余りのパックに詰めてまず近所へ、そしてその後いとこの3回忌と七回忌法要に出かける途中で無事配り終えることができました。

 毎月お接待の21日が来るのが、やたらと早く感じるようになったと妻が言うように、私も加齢とともにそのような感じがしてなりません。これから何年続くか分かりませんが、これからも気力と体力の続く限りお接待は続けようと妻と話していますが、健康あってのものだねなので、健康に注意をして頑張ろうと思っています。

  「早来たか 21日 そう思う 今朝も赤飯 炊いて接待」

  「お隣の 90過ぎた おじいさん 赤飯配る 私に手合わせ」

  「妻が風邪 日頃は何も しないのに 今度ばかりは 米つきバッタ」

  「ああ今日も 接待すんで ホッとする 近頃日々が あっという間に」

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人間牧場

○週末は何かと忙しい
現職を退職して13年になります。退職するとサンデー毎日になるはずでした。ところがところがです。全国講演を含めると毎日が忙しく、まるで月月火水木金金のサンデー毎日です。特に週末は3つも4つもの会合が重なり、正直戸惑っています。今日も内子町と松山市、それに西予市での会合が重なりましたが、開会のあいさつをしなければならない役割もあって、結局は西予市にある歴博が会場の第2回地域教育実践南予ブロック交流集会に参加しています。今夜は懇親交流会もあるので、帰りは遅くなりそうです。

 

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〇指がしもやけになりました

今年は例年になく年末年始の気温が冷たかったのか、あるいは年末年始にかけて庭の隅に孫のリクエストに応えてミニハウスを造るため、何日も戸外で作業したためか、理由は定かではありませんが、両手の指が少し腫れてむずがゆくなっています。どうやら子どもの頃によくなったしもやけのような気がするのです。暖房器具や衣類の整っている現代に、しもやけができるなんてと最初は信じられませんでしたが、風呂上りにメンソレータムを丁寧に塗ったお陰で少し快方に向かっているようです。

冬休み期間中私と一緒に戸外でミニハウスを造る作業をした2年生の孫奏心の手を見ましたが、しもやけにはなっておらず、環境に順応できなかったのはどうややら私だけのようでした。聞くところによるとしもやけはビタミン不足も影響しているようですが、わたしはみかんが大好きで毎日食べているので・・・?、う~ん、原因は分からずじまいです。まあ5度以下の気温の戸外で長くいることは極力避けてたいと思っていますが、明日は一年中で最も寒くなる大寒の入りです。妻は既に風邪を引いているので、うつらないよう気を付けます。

しもやけになった手の指

 

 

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〇灘町海岸の清掃ボランティア

 シーサイド公園のすぐ隣に灘町海岸という小さな砂浜があります。シーサイド公園の砂浜がバーベキュー禁止のため、夏になると沢山のキャンパーが訪れ、バーベキューを楽しんでいますが、今は訪れる人もなくひっそりとしています。この時期は北西の季節風が漂流物ゴミを打ち上げ、美観を損ねています。年末に地元の灘町区民が掃除をしたものの、またまた大量のゴミが打ち寄せました。

海岸でゴミを拾う子どもたち
沢山拾いました

 先日子ども体験塾の折、ワンチャンスボランティアとして、子どもたちが寒い灘町海岸に出て、プラスチックゴミを中心に清掃活動をしてくれました。まああるわあるわで、あっという間に用意したゴミ袋がいっぱいになりました。集めたプラスチックゴミはみんなが手で、地域事務所のゴミストッカーまで難儀しながら持ち帰り処分することができました。昨日外出のついでに灘町海岸に降りて、持っていたゴミ袋に5つほど一人でゴミを拾い、自宅まで持ち帰りました。次のプラゴミの日に出そうと思っています。

 海岸に流れ着くゴミは相当な量ですが、いつも思うのはゴミの中に人間が捨てたゴミ、しかも燃えないゴミが大量にあるのです。どこかで誰かが無意識のうちに捨てるゴミは、人間の力で除去する以外方法がないのです。ゴミは美観を損ねるだけでなく、海は生物が沢山住んでいるので、誤って食べたりする生態系への影響も心配です。人間は暮らしを便利にするため知識を使って色々な物を作りますが、下手をすると回り回って、地球を汚して自分たち人間の首を絞めてしまい、取り返しのつかないことになってしまいます。海岸の掃除をする度に考えさせられます。ゴミを拾う人は捨てないのであれば、ゴミ拾いをしてくれた子どもたちは、これからもゴミを捨てない人間になることでしょう。

 「海岸の 打ち上げられた ゴミの山 いつものことだが 心が痛む」

 「ナイロンや プラスチックは 人間が 便利な暮らし するため作る」

 「このゴミを 海の生き物 ひょっとして 餌と間違え 食べると大変」

 「大人捨て 子どもが拾う 何でだろう 大人の私 顔を赤らめ」

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〇売れない〇〇を売る方法?

 「そんなものがほんとにあるなら教えてください!」という、そのものズバリの本を出しているコピーライター・湘南ストーリープランディング研究所代表の、上川哲也さんを迎えて、昨晩まちづくり学校双海人の例会がありました。受付でいただいたレジメには、★皆さんは何を売っていますか?、★「買いたい!」「また来たい!」につながる売り方とは?、★物語の主人公に必要なもの、①キャラクターを明確にする。②旗印になる強い宣言、★あなたの「物語」はなんですか・、★5W1Hを変える(自分のお店、商品、団体に当てはめて聞こう)①ウリを変える
(What)、②売る時間を変える(When)、③売る場所を変える(Where)、④売る人を変える(Who  Whom)、⑤売る値段を変える(How  much)、⑥売る方法を変える(How)、⑦売る目的を変える(Why)という簡単なもので、その後約1時間レクチャーがあり、「詳しいことは私の本を買って読んでください」でした。

 私は財布を持っていなかったので、多少読んでみたい気持ちもありましたが、「本を買えば著者のサインをしてもらえる」という甘い言葉に誘われることもなく、本を購入しませんでした。ゆえに話を聞き洩らさないようメモを取りながら聞き、ワークショップも積極的に発言しました。結論としてまず鉄板を熱くすると、キャンプの炭火の法則を聞きました。なるほどという感じでした。振り返れば30年も前、私は「夕日」をテーマに「物語」づくりを始めました。「しずむ夕日が立ちどまるまち」をキャッチフレーズに、オンリーワンの日本一づくりのため様々な仕掛けをつくり、10年続けたら物語、30年続けたら神話になると信じてやりましたが、上川さんの話は私のそのままズバリでした。問題はここからです。縮む社会の中で不易と流行をどう使いこなすか、まさに5W1Hのような気がしています。

 「売れな〇〇を売る方法」は色々あります。コンサルの話は紛らわしくて、鵜呑みにすると痛い目に遭います。「人が来ん=コン、人が去る=サルだからコン+サル」とは私のけだし名言です。要は当事者たる私たちがしっかり努力すれば必ず道は開けます。さあもうひと踏ん張り、性根を据えて頑張りましょう。

  「売れないと 人と社会の せいにする いつまでたっても うだつ上がらず」

  「死ぬ覚悟 あれば大方 できるもの やれないことと やらぬは違う」

  「小さくも 年輪刻む 心がけ まずは鉄板 熱くなること」

  「おきないし すぐに消えるは 炭火なり 水かけ消すは 案外身内」 

 

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〇まちの縁側「ミュゼ灘屋」

 私の周りには何かにつけてこだわった人が沢山います。普通の人から見れば一風変わった人たちと思われがちですが、私を含めた変わっていると思われる人間からすると私たちが普通で、周りの人が変わっているような気もするのです。伊予市で門田石油店を営む伊予市文化協会長の門田真一さんもその一人で、長年伊予市のまち屋保存運動に取り組んでこられました。そのシンボルとでも言うべき宮内小三郎邸を中心になって再生され、まちの縁側ミュゼ灘屋としてオープンさせています。

門田さんと木下さん

 そのパンフレットによると「ミュゼ灘屋」の目指すものは次の3つのミッションだそうです。
 ①新しい文化創造・コミュニティスペース
  「みゅぜ」はフランス語のmusee、ミュージアムや美術館など文化創造の場。ギャラリー・ミュージアム・コミュニティスペースとして、企画展やセミナー・ミニコンサート・シアタ 
  -・カフェなどに利用できます。人と人、人と活動、人と地域をつなぐ「まちの縁側」豊かな文化やコミュニティを育みます。
 ②シェアオフィス・コワーキング(協働)スペース
  文化協会メセナ・移住サポート・景観まちづくり・建築専門集団などの協働オフィスとして、市民活動{応援隊」やプラットホームの役割を担います。
 ③歴史文化遺産・宮内小三郎邸の保全活用
  宮内小三郎邸には、主屋ととともに、大洲臥龍山荘の兄弟普請とされる「新隠居」(明治45年 1912)、萬安港建設の年に造られた「古隠居」(文化9年 1812年)五色浜「サザエ掘り」と同じ石積みの堀など歴史的建造物が残されています。伊予市の文化遺産を次世代に継承していくために、瓦募金など市民・企業・団体の幅広い協力や支援の輪を広げます。

 わが息子は既に年末、ミュゼ灘屋で映画会を開いていますが、私たちも遅まきながら昨晩、ミュゼ灘屋をお借りして2018新春まちづくり寄席を開かせてもらいました。門田さんの案内で中を見せてもらいましたが、歴史的建造物の重みを余すところなく生かした再生に感心しきりでした。こうした古いものに新しい命を吹き込むには様々な困難が立ちはだかりますが、よくぞここまでと、門田さんったちの努力に大きな拍手を送りました。進化論で有名なチャールズ・ダウィンが、「強い者、賢い者だけが生き残るのではない、その時代に適応したものだけが生き残る」という言葉を残しています。古いものに新しい命を吹き込まないと、古いものは遺し伝えることはできず姿を消してしまいます。その役割をだれが担うのか、まちづくり人の役割りと技量が問われています。

  「古民家に 新しい風 吹き込んで 立派に再生 ミュゼ灘屋」」

  「あちこちに 光る匠の 技見事 昔手仕事 感心しきり」

  「この民家 ルーツ辿れば 双海町 客間の欄間 夕日に見える」

  「ダウィンの 言葉彷彿 役割を 担った友に 拍手を送る」 

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〇ミニハウス完成(その2)

最初はマラソン大会で1位になったらツリーハウスを造ってやる」と孫と約束したことが始まりでした。故に庭にある大きなクロガネモチの木の上に、ツリーハウスを造る計画でした。孫奏心は私との約束を信じて、モチの木をダイニングの窓越しに見ながら設計図を書きました。

孫奏心が画いたツリーハウスの絵

約束通りマラソンで1位になったので、とりあえずホームセンターで3mの柱を12本買い、ドリルとノミでほぞ穴を開けたりほぞを造り切り込みました。

ほぞやほぞ穴を丹念に開け作業開始

柱を庭の隅のコンクリート舗装の上に建て、棟上げをしました。

棟までは3.5mの高さ

周囲の板を張ったり出口入り口、窓を造りました。

やっと完成

中からの眺めは最高です。

モデルハウス公開中です。

「裏庭に やっとできたぞ ミニハウス 孫は喜び 庭かけ回る」

  「少しだけ どうだと自慢 したくなり 妻と若嫁 誘ってみたが・・・」

  「二年生 孫が中学 卒業まで これから7年 せいぜい使って」

  「金槌で 手の甲叩き 指に傷 しもやけまでも まるで勲章」 

 

 

 

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〇子ども体験塾(その2)

 魚料理を満腹になるほど食べた子どもたちは、その後保健センターの会議室で、魚のクイズをしました。
 1、イカは危険を感じたらどうやって身を守る?。(①墨をはく、②赤くなる)
 2、トビウオの飛んだ距離、最大で何メートル?。(①100m、②400m)
 3、タコの心臓はいくつある?。(①2つ、②3つ)
 4、せりで魚を買うときに500円はどれ?。(①じゃんけんのグー、②パー)
 5、はりせんぼんの針は何本?。(①350本、②700本)
 6、魚はどうやって寝る?。(①目をあけて寝る、②目を閉じて寝る)
 7、まぐるはどうやって寝る?。(①おしっこをしながら、②泳ぎながら寝る)
 8、ふぐはいつから食べられていた?。(①江戸時代、②縄文時代)
 9、鯛の名前の由来は?。(①かたい、②ひらたい、③めでたい)
 10、次の漢字は何と読む?。(鰯、鯛、海老、鮫、鮗、魚◎)

 隅田公民館主事が出題し、私がレクチャーを加えましたが、かなり盛り上がりました。私は宇和島水産高校を卒業しているため、海や魚のことについては多少知っているつもりなのでこれからも折に触れ、子どもたちにお魚や海のことについて教えてあげようと思っています。さて皆さんは何問正解だったでしょうか?。ちなみに正解1は①、2は②、3は②、4は①、5は①、6は①、7は②、8は②、9は②、10はいわし、たい、えび、さめ、このしろ、ちくわでした。

クイズを楽しむ子どもたち

  「お魚の 料理と試食 した後で、魚のクイズ 楽しく学ぶ」

  「魚偏 ◎と書いたら 何と読む 落語にあった ちくわだそうな」

  「魚偏 湯呑に書いた あがり呑み 納得しつつ お鮨をつまむ」

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〇今年第1号のお客さん

 自宅横の私設公民館煙会所、海の資料館海舟館、人間牧場と3つの施設を持っているので、全国から年間千人ほどの人が私を訪ねたり、主催事業に参加するためやって来ます。家の敷地内にある煙会所や海舟館は造作もありませんが、人間牧場は少し離れた場所にあるため、来訪リクエストが沢山あるものの、私のスケジュールもあるので、中々思うに任せません。それでもたっての希望があれば、団体は奥西経由で、知人友人ならば下浜経由で出かけています。

四国中央市からやって来た井川さんとツーショット

 昨日は2月5日に予定されている四国中央市で予定されているまちづくり講演会の事前打ち合わせのため、公民館主事の井川さんが見えられました。午前10時に道の駅シーサイドふたみで落ち合う約束だったので、10分前に出かけると既に井川さんは到着していて、立ち寄ったじゃこ天のお店で、おばちゃんたちにコーヒーの接待まで受けていました。雪で行けいないかも知れないと前置きし、私の軽四トラックに乗ってもらい、人間牧場へ出かけましたが、何とか出かけることができ、寒い時期だしストーブを焚く暇もなく1時間半余りで引き返し、再会を約束してシーサイドで別れました。

井川さんは既に「昇る夕日でまちづくり」という私の自著本を読んでいて、双海町出身の人が私にくれた、「自分のふるさとを変えないで」という手紙への、返しのくだりがとても印象に残ったと話してくれました。この本を出したのはもう20年近くも前のことなので、中身を全て覚えてはいませんが、嬉しい反応が私の心を少し揺さぶりました。と同時に来月予定の講演会は性根を据えて話そうと思いました。昨日は午後3組、夕方1組の来訪がありました。今年も忙しそうです。(早速井川さんからfacebook友だちの依頼があり、承認ボタンを押しました)

「煙会所 人間牧場 海舟館 3つそれぞれ 来訪多く」

  「講演の 事前相談 やって来た 若い主事さん 牧場案内」

  「自著本を 事前に読んで 来るあたり やる気満々 意気投合し」

  「訪ね来る 人に教えを 請いながら 成長すべく 来る人もてなす」

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〇使わなくなりつつある辞書類

 35年間地元の役場に勤め、その間町の広報「ふたみ」を10年間にわたって担当し、毎月2回も殆ど一人で240号のタブロイド版広報を発行しました。原稿を書くためにはまず読まなければならないし、調べなけれればならないため、色々な辞書のご厄介になりましたが、中でも国語辞典と広辞苑は手元に置き、それ以外調べ様がないので毎日のように分厚い辞書を擦り切れるほど首ったけでめくっていました。私が広報の役目を外れた頃ワープロが出始め、その後パソコンでインターネット検索ができるようになり、今では余程のことがない限り辞書を引くこともなく、辞書類は書斎の隅でさみしく眠っています。

60年ぶりの大改定広辞苑

 今日、岩波書店発行の広辞苑が60年ぶりの大改定、10年ぶりに7版出版というニュースが流れました。少しお高く分厚い辞書なので、またインターネット万能な世の中になったゆえ、1万件以上の新しい言葉が載っていると言われても、果たして買うかどうか、欲しい気持ちもありますが微妙なところです。まあこれまで散々お世話になった辞書なので、恩返しのつもりで買わなければ罰が当たるかも知れないと思いつつ、はてさてこれからの余命人生においてどれほどの必要性があるのか?とも思い、妻に相談したら、「自分が使わなくても、家族が使うのだから何を勘弁してでも・・・」と有難い理解を得ました。

 それにしても印刷したペーパー活字に触れる機会がこんなに減るとは、だれが予測くしたでしょう。新聞を除けばデジタル文字は朝から晩まで読みますが、ペーパー活字は余り読まなくなりました。人間牧場の書棚に書斎の蔵書を運んでから13年近くが経ちましたが、それほど不自由もなく、また時々調べ物をするためそれらの蔵書を再読しますが、殆どはもう紙ごみ同然になってしまいました。多分私が亡くなれば、小遣いをはたいて買ったこれらの蔵書は、息子の手によって人間牧場の空き地で燃やされたり、トラックに積んで古紙回収業者に引き取ってもらうことでしょう。嘆かわしくも寂しい気がする広辞苑7版出版のニュースでした。

 「60年 ぶりに改定 広辞苑 今は書斎の 隅でひっそり」

 「毎日の ようにつばつけ めくってた 懐かしきかな 辞書の数々」

 「ペーパーの 活字少なく デジタルの 文字が主流の 現代社会」

 「退化する はずだと納得 歳をとる 文字を忘れりゃ すぐに手助け」

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