人間牧場

〇とぎつ生涯学習を考えるつどいに招かれて

 江戸時代、長崎と小倉を結ぶ長崎街道の、彼杵への海路へと至る時津街道として利用されていたという歴史ある、長崎県長崎市に隣接する時津町の「とぎつ生涯学習を考えるつどい」に招かれ出かけました。800人が収容できるという立派なとぎつカナリーホールが会場でした。洋的館内には珍しく和的な民俗資料館が併設され、茶屋本陣も復元されていました。今回のつどいのテーマは「青少年が担う地域づくり~生涯学習の役割~」でした。

つどいの受付会場
カリーナホール内の民俗資料館
民俗資料館内展示

私の演題は「まちづくりの新しい風」でしたが、「ふるさとを思う子どもを育てるために」親や地域がどうあればいいのかについてお話しをしました。私は普通パワーポイントを使いませんが、遠く離れた長崎時津ゆえに、私のやっているふるさと教育や、日常活動をイメージしてもらうため、この日のために58コマもの写真をスライドショーに製作して持ち込みました。故に講演の時間が少し短くなり、舌足らずになったことは否めませんが、ステージで話しながら感じる参加者400人ほどの反応は良かったように思います。

まとめは私が公民館で青年時代に手に入れ、今もその道具を大切に磨きながら使っているた7つの道具について話しました。①仲間をつくる、②主張する、③ふるさとを思う、④感動する人間になる、⑤夢を持ち夢の実現に努力する、⑥学ぶ心を忘れない、⑦社会に役立つ人間になるという7つの教えは、青少年にとっても大切な視点です。ところで長崎に向かう特急かもめの車内で、紙切れの裏に、ボールペンで以下のような走り書きのメモをしていました。

~昔は小学校児童から高校生までを少年といい、中学校で義務教育を終えて実社会に出て働く若者と、高校を卒業して20歳で成人式を迎えた若者が交じり合って、結婚するまでを青年と呼んでいた。今は18歳になると選挙権が与えられても高校生や大学生には青年としての自覚が少なく、青年活動の場がないことからある意味少年の延長線上にいるようで、社会教育の現場で青年の活動する姿を見ることは殆どない。将来の自分の町を担うであろう青年へのアプローチをやらないと、まちづくりはできない。さあどうする。①青年予備軍の今の少年に、青年になってもしっかりとまちづくりに関わるようなふるさと教育をすることが大切。②青年をまちづくり学習やまちづくりに参加させる活動を復活させる。~

「長崎の すぐに隣の 時津町 人口3万 こちらじゃ松前」

  「一口に 青少年と いうけれど 少年・青年 まるで別々」

  「成年の 時に手に入れ 今もなお 使っています 七つの道具」

  「乱雑に ペーパーの裏 走り書き 感じたままを 読み返し見る」

 

 

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