〇双海町のシンボル本尊山へ登る(その2)
山は下から山姿を眺めるのと、山頂から下を眺める二つの楽しみ方があります。下から見ることは造作もなく見れますが、上から下を見るのには登るという行為が必要なため、30分ほどで登れる標高120m程度の低い山でも、私のようにある程度歳を重ねると、有害鳥獣に遭わないだろうか?、道に迷わないだろうか?、滑落してケガをしないだろうか?などなどの心配が頭をよぎり、それなりの覚悟が必要です。それでも何度か上った時に見た山頂からの絶景が忘れられず登るのです。
昨日は少し気温が低く肌寒かったため、また台風一過の青空が広がり山登りには絶好のコンデションでした。竹笹の生い茂る登山道を25分登ると、中腹の鳥居や共聴アンテナのある場所に着きました。同行した隅田さんと幸さんの二人は早速持参した鎌で、17日に子どもたちが休憩場所にするためカヤを刈り始めました。私は危険個所の確認と手持ちのタブレットで、生い茂る草を除けながら写真を2~3枚撮りました。その後一番の難所である急な坂道を這うように、歩いて頂上を目指しました。
西はシーサイド公園や双海町上灘の市街地、南は双海中学校やわが家、東は小網の集落や道後平野、北は瀬戸内海の島々と綺麗な海が、多少雑木類で視界が効かない部分もありましたが、ほぼ360度のパノラマが見えました。まさに「絶景かな!!」でした。早速タブレットで写真に収めましたが、自慢できる風景でした。子どもの頃から本尊山に登っているわが息子はこの風景をいつも自慢していて、登山道の整備をしたいといつも語っていますが、仕事や活動が忙しく中々前には進んでいません。そろそろ親子でそんな地道な活動もしなかればと思っています。
11月18日には子どもふるさと体験塾の一行50人が本尊山へ登山する予定です。本尊山は中世の城郭跡で、そこここに往時をしのぶ歴史的に価値の高い郭や石類群、堀切が残っています。このままだと荒れるに任せて人を寄せ付けない場所になるでしょうが、何とか心ある人の志を集めて、息子が言うようにせめてまず最初は登れるようにしたいものです。そんな馬鹿げた人はいないでしょね。親子でやるしかないかも・・・・。
「見上げれば 綺麗な山も 分け入れば 竹と雑草 人を拒んで」
「山頂に 登って下界 見渡せば 東西南北 視界開けて」
「中世の 城郭跡の 史跡群 これも魅力だ 次代に伝え」
「真っ先に やらねばならぬ 登山道 整備は誰が これも難題」