人間牧場

〇随分変わった家庭の食事事情

 昨日のブログに、前日の宇和島市での講演模様をルポし、「家庭の変化」について書いたところ、友人の小西さんが「食事の変化もありますよ」と意見を書き込んでくれました。確かに家庭の食事の変化はとても大きいと思い、食事の変化にはどんなものがあるだろうと、次の講演のネタにもなるので色々と考えてみました。私たちが子どもの頃は居間にちゃぶ台があって、畳に座布団を敷いた上に座って食べていました。今は専用の部屋に机と椅子が用意され、スリッパを履き椅子に座って和風から洋風となりました。

 台所もいつの間にか薪で煮炊きをする土間のかまどが消えて、システムキッチンとなりました。わが家はまだガスを使っていますが、殆どの新築家屋では直接火を使わないオール電化となっているようですが、毎日使う台所は日々進化を続け、食器自動洗浄機もついて、主婦は随分便利になりました。わが家のように魚を粗調理したり、天ぷらを揚げたりする専用の外調理場を持っている家は、田舎ではよく見かける光景ですが、今は半調理されたものをスーパーで買ってくるので、まな板や出刃包丁さえないような家庭も増えているようです。

 料理も随分様変わりしました。昭和生まれの私たちでさえ、ご飯とみそ汁だった朝食もパンと牛乳(残念ながらコーヒーが嫌いで飲めないので)に変わっています。カーサンヤスメは今時の料理だそうで、そういえばカ=カレー、サン=サンドイッチ、ヤ=焼きそば、ス=スパゲティ、メ=目玉焼きなどはよく食べるし、野菜と魚より肉が主流になって、1週間に一度くらいは外食だってするのです。台所から出る生ゴミより、食材を包装したトレーや包装紙といったプラゴミが多いのも特徴で、ごみ収集日も一週間に一度はプラゴミの日があるのです。

 私たち夫婦は毎日3度の食事を一緒の物を一緒の時間に食べますが、今時の家庭は人数的にも少ない家族なのにスケジュールが別々なので、めいめいがめいめいの食べ物を食べて個食・孤食になり、家族みんなが夕餉の膳を囲んだ一家団欒は、遠い昔の記憶となってしまいました。食事は健康の源だし、食卓は家族の大切なコミュニケーションの場でもあるのに、ないがしろにされつつある現代の食事を、今一度考え直さねばと思うのは古い考えでしょうか。仏壇と神棚にお茶とご飯を供え、「いただきます」、「ご馳走様」と手を合わせて感謝する敬虔な心をいつまでも持ちたいものです。

「わがブログ 家庭の変化 書いてみた 友人読んで 意見書き込み」

  「そういえば 椅子に座って 食事する 昔座布団 ちゃぶ台囲み」

  「みそ汁と 熱々ご飯 いつの間に パンとコーヒー(牛乳) 様変わりして」

  「半調理 並べて食べる ゆえなるか 生ごみよりも プラゴミ増えて」

[ この記事をシェアする ]