人間牧場

〇塀に留まったカマキリ

 台風21号の吹き戻しの北寄りの風も夕方やっと収まり、秋の長雨で最近見ることのなかった青空も、久方ぶりに見え始めました。賑やかだった秋の虫たちの鳴き声も、台風とともに去ってすっかり消えましたが、わが家の長~い土塀には、何匹かの青いカマキリがまるでしがみつくように、アマガエルと一緒にまるでロッククライミングをするように、直立の白い壁にしがみつくように留まっていました。昨日は孫たちも地方祭で学校が休みだったので、久しぶりに小屋からしまっていた虫かごを取り出し、カマキリを捕まえては虫かごに入れて遊んでいました。

塀に留まったグリーンのカマキリ

 私たちが子どもの頃は、カマキリをつかまえて、時には無残にも殺して腹の中から出てくる長~い内臓を観察して、不思議な光景に目を輝かせたものでした。そんな思い出を孫たちに話すとやりかねないので話しませんが、カマキリの手がどうして鎌のようになっているのか話してやろうとすると、二人の孫はそのことを図鑑で調べたらしく、またカマキリがその鎌を使ってカエルを捕まえて食べているシーンも見たことがあると、教えてくれました。

 カマキリは間もなく寒い冬を迎えるので、可哀そうだからと最後は捕まえて虫かごに入れていた何匹かのカマキリを草むらに返したようです。孫たちはアリとキリギリスの話を引き合いに出しながら、「カマキリも夏の間遊んでいたの?」と聞くので、「カマキリは冬ごもりのために、毎日手の鎌を使って狩りをして、遊ばず働いているんだよ」と言うと、「ふ~ん、カマキリは偉いねえ」と感心していました。季節は冬に向かって少しずつ動いています。

  「長い塀 カマキリたちが 留まってる グリーン土色 色々あって」

  「孫たちは 倉庫の虫かご 取り出して 捕まえ観察 何を思うか」

  「カマキリを 無残殺して 内臓が どんどん出てくる 見たな思い出」

  「カマキリの 腕についたる 鎌使い カエルをゲット 壮絶戦い」

 

[ この記事をシェアする ]