〇原稿を書く
この2日間、台風で予定していた講演と来客が急遽取り止めになり、手持ち無沙汰となりました。これ幸いとばかりに書斎にこもって、パソコンで1本は2千字、1本は2千5百字の原稿2本を書き上げました。書くというよりは打つというのが正しいのでしょうが、文明の利器パソコンのお陰で、ペンも消しゴムも使うことなく用が足せるのですから、便利な世の中になったものです。
かつて私は若い頃、町の発行する広報ふたみを、公民館に勤めながら10年間に渡って、毎月2回240号も発行しました。勿論その当時はパソコンなどなかった時代なので、シャープペンシルと消しゴムと、13字×20行の専用原稿用紙に書いては消し、消しては書くといった作業を夜遅くまでやったものでした。レイアウトや町長決済を経て印刷会社へ送り、校正印刷ののち町民への発送まで、一人何役もこなしましたが、今となっては良き思い出となりました。
パソコンで作成した原稿は、パソコン内に保存できるため、机の上に置くこともなく、必要に応じて取り出せるので、何度も読み返して加筆修正を加えた原稿を、昨日は相次いで相手先へメール便で送ることができ、拙文ながら一仕事を終えました。自分の思っていることを文字にすることは容易なことではありません。しかも自分の書いた記事が印刷され、人に読まれることを思うと少し恥じらいや後ろめたさのようなものも感じます。ポジティブに「まあいいか」と思って、時の流れに身を任せる今日この頃です。
「台風で あれこれできず とりあえず 書斎こもって 原稿を書く」
「二千字と 二千五百の 原稿を パソコンで打ち メールで送る」
「思うこと 記事に書くのは 難しい 先学嘆き 性懲りもなく」
「鉛筆と 消しゴム使い 書いた記事 書斎の隅に スクラップされ」