人間牧場

〇息子たちの小さな挑戦

 昭和48年の生まれですから、多分私の長男は今年44歳になっています。人間は年齢に応じて自分の趣味が子どもから大人へと成長して行くのでしょうが、私の息子に限っては、いやひょっとしたら私のDNAを引き継いだからなのか、この歳になっても首を傾げたくなるほど少年のようなのです。

竹で製作したカブト虫入れ容器

 家の玄関先でオオクワガタを飼って卵を産ませたり、カブト虫の幼虫を孵して成虫にしたり、止まるところを知らないようです。最近になって元地域おこし協力隊の久保さん(鬼北町在住)と意気投合し、春には友人の豚舎へカブト虫の幼虫を貰いに行き、豚糞を入れた箱の中で大量に育てています。

 2人の目論みは夜市でカブト虫を配ったり、餌代程度で売ったりしていますが、今年の目標は8月11日の山の日に、松山空港で子どもたちに無償でカブト虫をプレゼントをするのだそうです。えひめ地域政策研究センターの山本所長さんの紹介で、空港とのアポイントも上手く取れて、今はカブト虫を入れる容器を竹に穴をあけて作っているようです。

 久保さんは帯広畜産大学を出ている動物のスペシャリストなので、息子は久保さんから色々なことを教わっているようですが、将来はクワガタワンダーランドを作りたいなんて、人から見れば馬鹿みたいな夢を持っているようですが、経済を度外視して夢を追う息子の行動に、妻は息子に再三文句を言っていますが、「馬鹿は死ななきゃ治らない」と、親として呆れ返っているようです。

 昨日は松山の大街道で開かれた土曜夜市に出店したようで、夜遅く帰宅したにもかかわらず目を輝かせながら朝早く起きて、昨日の後始末をしていました。山の日を今週末に控え、息子の情熱は益々ヒートアップしようとしています。仕事も真面目にしているので、「まあいいか!!」と、目を細め横目で見ています。

  「40歳 越えたというに わが息子 カブト虫とは 少々疑問」

  「わが息子 ゆえに私の DNA 当然でしょう 私に似てる」

  「山の日に 松山空港 利用して 子どもに無償 カブトを配る」

  「動物の スペシャリストに 色々と 教わりながら まるで少年」

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