〇二宮尊徳4つの教え(その6)
年輪塾で二宮尊徳の教えを「尊徳翁夜話」を教材にしながら、2年間にわって学びました。その教えの基本は至誠、分度、勤労、推譲です。大日本法徳社でいただいたパンフレットに分かりやすく説明文が書かれていたので列記します。
至誠
人間も動植物も全ての物や事には美点、長所、良さ、取柄があり、それらを徳として良心をもって接し、お互いが引き出し合うことが最も大切なことです。特に人間関係や仕事において、できるだけ正直に誠実に真心をもって接することが肝要です。
分度
分度とは、尊徳の独創的な考え方で、自己の力量と物事の関係性をよくわきまえて行動することです。自分と自然や社会との関係、歴史との関係、両親や地域との関係について、その貸借をよくわきまえた上で、自分の暮らし方や信条、収支を決めていくことです。世の中は関係性が大切で、過度、丁度、節度、程度、限度の分等の客観的尺度をわきまえて、自分を悟ることです。
勤労
何事にも一生懸命、勤勉に心をこめて働くことです。尊徳は単に収入を得るためや出世のため、食べるために働くのではなく、天地人の徳に感謝しながら働くことが大切だと説きました。全てのものにある徳を見つけ、感謝し自己を高めるために働くのです。常に工夫し、前向きに積小為大の気持を持って働くことが大切としました。
推譲
分度をよくはかれば、多くの人は自然、歴史、社会、両親から、もらったものの方が、あげたものより多いことが分ります。そこで蓄えたお金や力を、世のため人のために使うことを推譲といいます。尊徳は農村を再建するため、殿様や武士が増産分を農民に譲り、農民は貯蓄と将来の土地改良費推譲することを勧め成功しました。
「尊徳の 4つの教え それぞれを 連動させて 人間力を」
「至誠とは 心のあり様 正直に 真心こめて 生きることなり」
「分度とは 自分の尺度 わきまえて 物事対応 暮らすことなり」
「推譲は お金や力 世のためや 人に優しく 返し行くこと」