〇熊野神社で藤縄神楽に参加しました(その2)
田処活性化センターから、川沿いの道をホタル観賞しつつ、みんなで歩いて熊野神社へ向いました。今年は天候不順で朝晩冷えて、例年よりホタルの数が少ないと地元の人から聞いていましたが、それでも沢山のホタルが飛び交っていました。辻々に置かれた手作りの行燈の鈍い明かりが足元を照らし、夕闇の向うからは夜神楽の太鼓が響いていました。
熊野神社の石段を登って境内に出ると、沢山の人が拝殿を取り囲むように集って、夜神楽に見入っていました。藤縄神楽の世話をしている石岡さんから、「お待ちしていました。早速ですがひと舞お願いします」と促されました。藤縄神楽保存会の社中の人も、毎年私がやって来て、舞を披露するのを待ってくれているのです。拝殿に入り早速本殿に二礼二拍手一拝したあと、めくりの「日月の舞」に飛び入り参加しました。
この演目は洋食皿程度の日と月の2枚の皿板を両手に乗せ、落ちないように自分の身体をスピードを上げて回転させ手に吸い付かせるのです。数年前には興味本位で飛び入り参加して、見よう見真似でやったものの、調子に乗って体を回し、目を回して転げてしまい聴衆の爆笑を誘った苦い経験があるので、自分の目を時々皿板にやりながら、皿板が落ちないよう太鼓の音色に合わせて、かなりのスピードで回り、やんやの喝采を浴びました。
石岡さんからお礼にお餅を貰い下座しましたが、伝統ある夜神楽を今年も元気で、見たり舞ったりすることができました。「また来年も来て下さい」と声を掛けられ、また松山から来たという拝殿に座って観賞していた主婦から、「凄いですね。2枚のお皿がどうして落ちないの?」と、甘いお褒めの言葉をいただいて、悦に入った私でした。田処小学校跡地施設に戻って、年輪塾の交流会に夜のふけるまで参加しましたが、日月の舞はここでも話題になりました。
「ホタル見つ 太鼓の音に 誘われて 松明明かりの 熊野神社へ」
「待ってたよ 声に諭され 拝殿へ 早速飛び入り 藤縄神楽」
「演目は 日月の舞 皿2枚 両手広げて くるくる回る」
「お上手ね 松山マダム 誉めてくれ 調子に乗って 来年約束」