人間牧場

〇束の間の花見

 春の花は咲いたと思えばパッと散ります。今年は桜の花もあっという間に満開になり、早い桜は菜種梅雨の雨風にあおられて、早くも花吹雪を散らしています。そんなこともあって、一度は人間牧場を訪ねたいと言っていた次男息子嫁の両親を花見に誘い、私たち夫婦が道案内しました。

私一押しの桜の名所潮風ふれあい公園千人塚の桜

 花見といっても桜の下でのんびり弁当を広げて花を愛でるでもなく、町内の桜の名所である、潮風ふれあい公園千人塚付近の桜と、人間牧場の枝垂桜を見る程度でしたが、どちらも満開に達していて、「綺麗綺麗!!」とみんなで口々に誉めながら、束の間の花見を楽しました。

人間牧場ロケーション風呂から海を愛でました

 午前10時にシーサイド公園で待ち合わせて落ち合い、あちらこちらを案内して12時になったので、下灘潮路食堂に立ち寄り、窓越しに穏やかな海を眺めお喋りをしがら、春の料理を満腹の手合いで楽しみました。昨日伊予市では、市長選挙・市議会議員選挙の告示日で、午前中から街宣車賑やかに町内を走り回って、候補者が支持を訴えていました。

下灘駅のラブラブベンチにて

 それにしても、双海町内の海岸線には桜の花が沢山植えられているのにあらためて驚きました。かつて双海町の職員だった私は、若い頃は公民館で、中年頃から晩年はまちづくりで、花気違いと思われるほど町内に桜・ツツジ・杏・芙蓉・アジサイなどを植え込みました。その花々が今になって町内を彩っているようです。多少なりとも関わった誇りが少し蘇えって、昨日は花ならぬ鼻を高くしました。

「お花見に 次男嫁親 お誘いし あちらこちらを 妻と案内」

「先々で 綺麗綺麗を 連発し 満開桜

喜ぶように」

「雨も止み 時折薄い 日差しあり 食堂窓越し 海を眺めつ」

「急がねば 散ってしまうぞ 気が焦る 満開桜 今が見ごろだ」

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇あらし山年輪塾を訪ねる

 昨日今日のようなジメジメ・シトシト降る雨のことを、「菜種梅雨」というのかも知れないと思いながら、昨日は年輪塾の塾頭を務め、自らも自宅古民家を再生してあらし山年輪塾を開いている、八幡浜市日土町の清水和繁さん宅を久しぶりに訪ねました。海岸国道378号を走り、佐田岬半島の付け根を貫通する、長いゴゼヶ峠のトンネルを抜け、保内町から川沿いの細い道をさらに奥へと進みました。

雨のあらし山にて塾頭と
咲いた桜の前で奥さんと

 人間牧場への道が狭いと清水さんからいつも冗談交じりで言われていますが、どうしてどうして清水さん宅までの山道も、五十歩百歩だと納得しながら、やっと清水さん宅まで辿り着きました。昨日は午後3時から小さな会をするというのでと案内されていましたが、午後は私の予定が入っていたので、午前中の訪問となりました。昨日は日ごろ松山に住んでいる清水さんと奥さんもいて、積もる話をあれやこれ、桜茶をいただきながら話しました。

 清水さん宅は築100年を越える古民家ですが、最近リフォームをしたようで、そこここに味のある工夫が凝らされ、清水さんの書斎には音楽好きのギターやバンジョーなどの楽器が置かれ、また宮沢賢治を崇拝していることを思わせる賢治の写真や雨ニモマケズ、それに年輪塾で学んだ中江藤樹の掲学等が整然と飾られて、あらし山年輪塾に相応しい雰囲気を醸していました。

 清水さんとは、彼がえひめ地域政策研究センターへJA農協から出向して来てからの付き合いですが、年輪塾がこれまで多くの学びを積んで来れたのは、塾頭を務める清水さんや小番頭の松本さん、筆頭塾生の浜田さん、処志1号の眞鍋さんたちのお蔭であり、特に清水さんの博学にして研究熱心さにはいつも感服しています。昨日は午後から愛南からくるきさんや大洲から辻先生も見えられ、6月に大洲市田処で開く予定の処志検定の事前指導が行なわれる予定です。成果を大いに期待して、後ろ髪引かれる思いでお昼頃お暇をしました。

  「海岸の 国道走り 保内から 狭い山道 あらし山まで」

  「古民家を リフォームしたと 胸を張る いやはや立派 処あり志ありて」

  「あらし山 処の門叩く 人ありて 導く塾頭 立派に成長」

  「処志検定 事前学習 余念なく 嬉しい心 ほのぼの帰る」

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇レッドロビンを植えました

 最近ウォーキングの道沿いに、燃えるような真っ赤な新芽を出している生け垣を見かけるようになりました。かつて潮風ふれあい公園の整備を担当していた頃、千人塚という調整ため池周辺に、ベニカナメモチという木を植える計画が持ち上がり、あっちこっちの生け垣を見に行って植えた記憶が蘇えりました。

生けが気に植えた植えたレットロビンの苗木

 2~3日前、ホームセンターへ立ち寄ったので、苗木や苗物コーナーを一巡していると、230円でレッドロビンという苗を売っていたので、ブルーベリーを植えている畑の隅の板垣が古くなって壊れたので、そこへ植えようと思い6本買って帰りました。本当は1本800円する大きな苗木を買いたかったのですが、成長の早い木なので小さいので我慢しました。早速古い板垣を取り壊し、周辺の雑草を取りながら整地しました。

 整地後穴を掘って苗木を植え、杭を打ったり横竹を取り付けたりしてやっと終わりました。ブルーベリー畑の北側は山茶花で生け垣を作っているので、これで美的になったと一人ウキウキ気分になりました。親父が亡くなって間もなく2年が経とうとしています。あれやこれやと何かにつけて親父の足跡が残るわが家の庭界隈ですが、そろそろそれらの中には、老朽化しているものも見られるようになりました。私の役目が少しずつ増えてきました。

  「ウォーキング 目冷めるような 深紅の芽 ホームセンター 苗木求める」

  「板垣が 壊れて少し 見苦しい 壊して整地 苗木を植える」

  「苗ポット レッドロビンと 書いている ベニカネメモチ どこが違うの?」

  「3~4年 すれば生け垣 見違える ようになるかも 淡い期待を」

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇金比羅さん参り

 先日瀬戸内海を渡って中国地方へ小さな旅をしましたが、帰りに急な思いつきで、讃岐の金毘羅さんにお参りをしました。私の家は代々漁師だったので、私が小さい頃には船を新造するとその年に、讃岐の金毘羅さんと安芸の宮島さんへ、船に乗ってお参りに行く風習がありました。進水式の時親類や縁者から、お祝いに贈られた大漁旗を全て飾り、3~4日をかけて瀬戸内海を、家族や親類知人を乗せて海路旅をするのは、さしたる旅行等しなかった少年にとっては、ワクワク・ドキドキ・ジーンの連続だったと、今も時々思い出しています。

金比羅さんの本殿前にて
籠に乗って参拝知る人もいました

 今は高速道路が発達して、車でも自宅から2時間程度で金毘羅さんに参拝できるのですから、考えられないような出来事です。この時期は金毘羅歌舞伎金丸座の大芝居を告げる幟が参道の両側に立ち、加えて日曜日の夕方でしたが、沢山の観光客で賑わっていました。金比羅さんは急で長い石段が有名で、健脚な人でもかなり堪えるため、参拝したくても足腰に悩みを持つ人は中々出かけられないようです、私たち夫婦は70歳の峠を越えてもまだ大丈夫で、お店で竹の杖を借りて元気にお参りすることができました。

 山頂からの讃岐平野の眺望はいつ見ても美しく、讃岐富士も綺麗に見えました。本殿で賽銭を入れて参拝し、お札受け所で6月に子どもが生まれる予定の次男嫁のために、安産お守りを買い求めました。坂道石段の桜はまだ蕾でしたが、帰りに竹杖を借りたお店で、お礼に団子を買い求めて食べました。この2日間で走った高速道路は、車の走行メーターによると、何と700kmを越えていました。帰りは一つ手前の松山のインターで降り、温泉に浸かり近くのお店で食事をして、小さいながら中四国地方への旅が無事終ったことを、ささやかながら夫婦で喜びました。だとさ・・・・。

  「金毘羅さん 長くて急な 石段を 竹杖ついて 汗をかきつつ」

  「子ども頃 新造船に 大漁旗 なびかせ海路 金毘羅行った」

  「金毘羅の 本殿広場 辺りから 讃岐平野の 眺望眺め」

  「2日間 700kも 中四国 車走らせ 夫婦で旅す」

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇コンニャク芋の植え付け

 春本番となり、農作業に関しては何かと背中を押されているような気分です。昨日は午後から人間牧場へお客さんが来ることになっているので、とりあえず天気予報だと雨も近いので、遅れていたコンニャク芋の植え付けをするため、妻に作ってもらったお弁当を持って、人間牧場へ出かけました。

 人間牧場にはコンニャク芋専用の猫の額ほどの小さな段々畑が3ヶ所あって、まず1ヶ所ずつ草を取りながら三つ鍬で丹念に耕しましたが、これが中々骨のある仕事で、大汗をかいてしまいました。11時過ぎに公民館の隅田さんが、新任の館長さんと主事さんを伴ってやって来て、マルチを持ち上げたジャガイモの芽を手探りで確認し、ナイフで切ったり、11日の実行委員会に向けた打ち合わせを行ないました。

 隅田さんたちが帰って間もなく小雨がぱらつき始めたので、急いで倉庫からコンニャク芋の種を取り出し、用意した竹棒を串のように土中に差し込みながら植え込んで行きました。竹棒は晩秋にコンニャク芋を掘る時、芋に傷をつけないよう、芋の在り処を示すためのものです。2ヶ所の植え付けは無事終わりましたが、4年芋の植え付け作業が出来ずに持ち越しとなってしまいました。

 私は実はコンニャクを食べるのが大の苦手です。だのにもうかれこれ5~6年もコンニャク芋を栽培しているのですから可笑しな話です。これまでにも何度か親友西岡さんの協力や指導を得て、人間牧場で栽培したコンニャク芋を使ってコンニャク作りをしましたが、その時も味見さえもしていないのですから大笑いです。はてさて今年もコンニャク芋が豊作でありますように祈っています。

  「コンニャクが 嫌いな私 なぜだろう? 畑に芋を 植えて楽しむ」

  「牧場の 段々畑 耕して 芋の在り処に 竹棒立てる」

  「農作業 春本番と なりにけり 背中を押され 昨日も今日も」

  「遠くから 早くも一番 草を刈る エンジンの音 こだま聞こえる」

 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇帰りに立ち寄った倉敷美観地区

 備中松山城、湯原温泉、鳥取大山、鳥取花回廊と、中国地方を訪ねる小さな旅の締めくくりは、贅沢にも帰りに岡山県倉敷美観地区まで立ち寄りました。

倉敷美観地区

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇中国地方への小さな旅(その4)

 高速道路米子道溝口インターの近くに、鳥取花回廊という名所があります。妻も私も別々に1~2度訪ねて来ていますが、夫婦一緒は始めてなので、思いつくまま見学しました。ゲートをくぐり中に入ると、チューリップ等で飾った大きな花時計が艶やかに出迎えてくれました。この時期の花回廊は胡蝶蘭系の色とりどりの花々が、幾何学温室ドームの中を鮮やかに飾り、花の匂いもプンプンでした。

ゲートの前の花壇にて
ドームの中はまるで常夏

 室内を出てウッドデッキの回廊を歩いたり、すみれ系の花の丘をのんびり散策しましたが、花回廊からも綺麗な伯耆富士大山の姿が一望できました。この日は少々肌寒かったものの、絶好の花見日和に恵まれました。私は顔に似合わず若い頃から花が大好きで、花をメインにした地域づくりに色々チャレンジして来ました。水仙や菜の花、桜や杏、酔芙蓉やアジサイ、ツツジなど、数えれば切りがないほど、町中に花木を植え込みました。

色とりどりの胡蝶蘭

 播かない種は生えないし、植えない花木は育たないことを思うと、はてさてこの花回廊の花々は一体誰がどのようにして育て、見る人の目を楽しませているのだろう?と思いました。花壇の中で黙々と手入れをしている人に話しかけましたが、みんな生き生きと働き、生き生きと語ってくれました。「花づくり花見る人は別の人」だと実感しながら、まるで別世界のようなメルヘンを妻と2人で堪能することができました。

「花回廊 噂違わず 艶やかに 季節な花が 沢山咲いて」

「この花は 誰がお世話を してるやら 知る由もなし 黙々手入れ」

「色つけの 技術によって とりどりの

色を表現 感嘆しきり」

「一枚の 絵でも見ている 光景に 遠望はるか 大山望む」

 

すみれの丘も綺麗でした
[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇中国地方への小さな旅(その2)

 近県といえど、九州へはフェリーで、中国地方へは3つの橋のいずれかを渡らなければなりません。今度の中国地方への小さな旅は瀬戸大橋を渡りました。鉄道併用橋の瀬戸大橋は、普通松山から特急しおかぜに乗って旅をします。伊予インターが近くにあるわが町からでも、車で高速道路と橋を使えば3時間弱で岡山へ到着しますが、今回は岡山市内をかすめるように岡山の山奥鳥取の県境にある湯原温泉の、森のホテルロッシュフォールというリゾートホテルを目指しました。

泊まった森のホテル
くっきりと見えた雪を被った伯耆富士大山


 途中高梁市の備中松山城に立ち寄ったため、ホテルへは予定より10分ほど遅れて、18時40分に到着しました。さっそくチェックインして、レストランで夕食を取りました。出された懐石料理も美味しく、また期待した湯原温泉の風呂はとても綺麗で、素敵なホテルでした。軒先には雪かきでどけた名残の雪が少し積まれていましたが、室内はポカポカ陽気で、日ごろは話さない世間話やこれからの人生の過し方について夫婦で夜遅くまで話し込み、いつの間にか寝込んでしまいました。

 バイキングの朝食を食べながら、「さてどこへ行きた?」と尋ねると、妻は何年か前行ったことのある、鳥取県花回廊へ行きたいとのことでした。蒜山高原を経由して伯耆富士大山、花回廊へはそんなに遠い距離でもないので、早速出かけましたが、途中サービスエリアの蒜山からは、裏から見える荒々しい雪を被った伯耆富士の姿が綺麗に見えました。溝口のインターで降り、それは見事な伯耆富士大山を車の窓越しに眺めながら、大山の麓まで行き、参道を歩いて大山寺へお参りしたり、奥まった神社までの石畳の道を、雪を踏みしめながら歩きました。大山の麓でもまだ沢山の雪が残っていて思わぬ残雪に大いに驚きました。

  「温泉で 身体を癒し のんびりと 夫婦2人で 四方山話」

  「どこへ行く? 鳥取辺り 行きたいと 妻の希望に 沿って旅する」

  「山陰は まだまだ雪が 残ってて 瀬戸内比べ まるで北国」

  「伯耆富士 どこから見ても 絵になると 妻は感激 綺麗綺麗と」 

 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

◯瀬戸大橋を渡って中国地方へ

 急な思いつきで瀬戸大橋を渡って、中国地方へ一泊二日の小さな旅に出ました。これまで、結婚して46年も経っているのに、夫婦だけで旅行らしい旅行をしたことが殆どないのに、先月に続き今月も行くので、「どういう心境の変化だ?」と、同居の息子夫婦は目をパチクリさせていました。

 昨日の午後、妻の仕事が終わるのを待って、とりあえず親類の姪が結婚祝いのお返しにくれたギフト旅行チケットを使って、岡山県湯原温泉に泊まることだけを決めて、後は野となれ山となれって感じで、何はともあれ出発しました。とりあえず高速道路のサービスエリアで昼食を済ませ、瀬戸大橋を渡りました。

 

 

 

[ この記事をシェアする ]

人間牧場

〇ハーモニカの洗濯

 昨日はウォーキングは雨に遭わず歩けたものの、朝から夕方まで一日中雨でした。畑にも入れず、久しぶりに机の上の書類を片付け、ラジオを聴きながら読みたい本を読んで過しました。テレビと違ってラジオは本を読みながら聴けるので有り難く、時折流れてくる歌を口ずさんだりしましたが、そのうち懐かしい歌が聴こえてきたので、カバンの中に入れて持ち歩いているハーモニカの洗濯を思いつきました。

洗濯したハーモニカを吹いてみる

 ハーモニカは口移しの楽器なので、時々掃除をしなければなりません。洗面所の蛇口をシャワーにして、ハーモニカの中に振っては何度も水を流し込んで洗い、柔らかい布で表面を拭き、乾いたタオルの上に陰干しのような形で置いて、水分を飛ばしました。夕方乾いたハーモニカを吹いてみました。爽やかな音色が部屋中に響きました。幸い家の中には誰もいなかったので、とりあえず思いつくまま数曲を吹いてみました。

 私は昭和生まれの古い人間ゆえ、Uチューブで現代の歌を聞くようなことはできません。子どものころに習った童謡や若い頃流行った流行歌しか知らないのです。それでもいいと思いつつ、昔の歌をハーモニカで吹くと、何故か子どもの頃や、若かった頃の思い出が蘇ってくるのです。ハーモニカもかつての学校では定番の楽器でしたが、今はそれさえもなく古い時代の楽器になりました。

  「ハーモニカ 洗濯しないと 不衛生 洗面シャワー 綺麗になって」

  「ラジオから 流れる歌を ハーモニカ 一人で吹いて 懐かしみつつ」

  「今時の 学校教育 ハーモニカ 習うことなく 思い出もなし」

  「ああ昭和 生まれの私 古い歌 新しい歌 唄えず寂し」

 

[ この記事をシェアする ]