〇一緒に植えた桜なのに?
私が代表を務めている21世紀えひめニューフロンティアグループが、千本桜の桜づくり事業なるものを思いついたのは、もう6~7年も前のことです。3年間で100本の桜を10ヶ所植えるという、私たちのような小さなグループにしては多少スケールの大きい事業でしたが、幸い県下各地から苗の注文(無償配布)が相次ぎ、目標どおり3年間で千本の桜を植えました。
その折植えた桜がどの程度大きくなったか想像するために、わが人間牧場へ河津桜1本と枝垂桜2本、わが家の裏に枝垂桜1本の標準木を植えました。植えてから5年が経過しましたが、4本の桜はそれぞれの場所でそれぞれの花を咲かせ、特に人間牧場の倉庫横に植えた枝垂桜は、大風で梢が折れたアクシデントにもかかわらず、それなりの成長を続け、今では根回りが私の太ももくらいになり、今年も綺麗な花を咲かせました。
この枝垂桜は既に散り始めて葉っぱが出始めていますが、人間牧場のもう一本の枝垂桜と、わが家の裏の枝垂桜は、まったく同じ日に同じように植えた、樹種も一緒なのに、やっと花が咲き始めたようです。早生系の河津桜のように寒い季節に咲くのも、また吉野桜より遅れて咲く晩成の枝垂桜も、それぞれ趣があります。はてさて早咲きが得か、遅咲きが得か、はたまた早咲きが損か、遅咲きが損か・・・う~ん、考え込んでしまいます。あなたはどっちでしょう。
「同じ日に、植えた桜も 場所違う だけで早咲き あるいは遅咲き」
「5年経ち 早い桜は 根周りが 私の太もも くらいになりて」
「牧場に 植えた枝垂を 見る度に あちこち植えた 桜に想い」
「早咲きか それとも遅く 咲くべきか 損得勘定 五分五分でしょう」