〇中国地方への小さな旅(その2)
近県といえど、九州へはフェリーで、中国地方へは3つの橋のいずれかを渡らなければなりません。今度の中国地方への小さな旅は瀬戸大橋を渡りました。鉄道併用橋の瀬戸大橋は、普通松山から特急しおかぜに乗って旅をします。伊予インターが近くにあるわが町からでも、車で高速道路と橋を使えば3時間弱で岡山へ到着しますが、今回は岡山市内をかすめるように岡山の山奥鳥取の県境にある湯原温泉の、森のホテルロッシュフォールというリゾートホテルを目指しました。
途中高梁市の備中松山城に立ち寄ったため、ホテルへは予定より10分ほど遅れて、18時40分に到着しました。さっそくチェックインして、レストランで夕食を取りました。出された懐石料理も美味しく、また期待した湯原温泉の風呂はとても綺麗で、素敵なホテルでした。軒先には雪かきでどけた名残の雪が少し積まれていましたが、室内はポカポカ陽気で、日ごろは話さない世間話やこれからの人生の過し方について夫婦で夜遅くまで話し込み、いつの間にか寝込んでしまいました。
バイキングの朝食を食べながら、「さてどこへ行きた?」と尋ねると、妻は何年か前行ったことのある、鳥取県花回廊へ行きたいとのことでした。蒜山高原を経由して伯耆富士大山、花回廊へはそんなに遠い距離でもないので、早速出かけましたが、途中サービスエリアの蒜山からは、裏から見える荒々しい雪を被った伯耆富士の姿が綺麗に見えました。溝口のインターで降り、それは見事な伯耆富士大山を車の窓越しに眺めながら、大山の麓まで行き、参道を歩いて大山寺へお参りしたり、奥まった神社までの石畳の道を、雪を踏みしめながら歩きました。大山の麓でもまだ沢山の雪が残っていて思わぬ残雪に大いに驚きました。
「温泉で 身体を癒し のんびりと 夫婦2人で 四方山話」
「どこへ行く? 鳥取辺り 行きたいと 妻の希望に 沿って旅する」
「山陰は まだまだ雪が 残ってて 瀬戸内比べ まるで北国」
「伯耆富士 どこから見ても 絵になると 妻は感激 綺麗綺麗と」