人間牧場

〇「楽に」『簡単に」「お金をかけずに」・・・

 少々太っていることが気になる人にとって、「楽に」「簡単に」「お金をかけずに」「気持ちよく」、しかも「痩せる」方法とくれば、飛びつきたいのは無理からぬことです。そんな人の心を見透かしたような折込み広告が、連日のように新聞と一緒に届いています。新聞広告だけでなく、テレビのCMも連日のように、サプリメントの効果を「お客様満足度95%」「あの有名人も」とあおり、最後のオチは、「ちょっと待って下さい。30分以内なら〇〇特典」などとさらにあおって、「今すぐお電話を」に誘導するのです。

 私のような少々疑いの目を持っている人間は、「そんなことくらいで本当に痩せるのだろうか」「世の中はそれ程甘くない」「騙されない」と思うので、上手い話に引っかかったりはしませんが、世の中には「藁をもつかむ」気持の人だって沢山いるのです。私の友人は糖尿病で医師から痩せるように言われ、トレーニングジムに通ってダイエットをしているそうです。美味しいものをお金をかけて沢山食べて病気になり、病気になったのでお金をかけてトレーニングする、豊かさがゆえの奇妙な珍現象は世の中のいたるところに見られるようです。

 毎日一万歩を目標に、歩いて成人病予防的健康法を、「お金をかけず」に実践し続けている私の体験をその友人に話したところ、「自分も若松さんのように健康になりたいのでやって見たい」と、早速「痩せる靴」なるものを、何と17580円も出して買ったという嘘のようで本当な話を、奥さんから聞きました。道具から始めた友人の行動に、「何もそこまで」と笑うに笑えませんでした。基礎代謝の落ちている私たち高齢者は、余程注意をしないと飽食の時代を、健康な身体で乗り来ることはできません。ましてや毎日体力づくりをするのは「楽」「簡単」でもありません。でも自分が努力継続の気持さえ持って行動さえすれば、「お金をかけずに」にやることはできるのです。

  「楽だとか 簡単だとか いう言葉 憧れ誘う 結果物売り」

  「痩せなさい 医師の一言 背中押す 痩せる靴買い 愚か友人」

  「今すぐに 金をかけずに できること 歩くことなら 誰でもできる」

  「どうであれ 自分自分の 生き方を すれば案外 健康生きれる」 

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