〇養蜂はこれから暫くシーズンオフです
春先に巣箱に蜜蝋を塗ったり、巣箱の前にキンリョウヘンを置いたり、また蜂蜜を採集したりと、あれやこれや忙しい日々を過ごしてきましたが、さすがにミツバチの動かないこの時期になると養蜂もシーズンオフで、すっかり手持ち無沙汰となりました。毎年のことながら冬越しをするミツバチの数は少なく、今年も家の裏1箱、人間牧場1箱のみなので時たま見回って、巣箱の底板に溜まった老廃物にスムシが発生するので、掃除をする程度しか作業はないのですが、冬の間に空き部屋となった巣箱を修理したり、新しい巣箱を作ったりする作業もそろそろ始めなければなりません。
息子は私が今年採集した20本の蜂蜜を順次ステンレス製のパレットに移し、家庭用サウナに持ち込んで低温温度を加え、水分を蒸発させて83パーセントまで高め、越器で花粉や不純物を越して順次瓶詰めにしているようですが、中々の凝り性でのんびりゆっくりやっているようです。それでも先日今年の蜂蜜を約半分ほど瓶詰めしたと、発泡スチロールの箱に入れてわが書斎まで運んでくれました。今年から瓶詰めして蓋をきつく閉めビニール封印に、油性マジックで「2016」と製造年号を書いています。蜂蜜は花粉や不純物を取り純度を高めるというきちんとした処理さえすれば発酵することもなく保存が効き、消費期限はないのです。
私は早速中小の小瓶に瓶詰めされた蜂蜜を、お世話になった方々にお裾分けしています。昨日も今週末に予定されている地域教育実践交流集会の参加者に配る商品をいただくため、ギノー味噌の本社を訪れた折、ささやかながら心をこめた手土産のつもりで持参しました。ミツバチが花から花へと飛びながら、一匹が汗して運ぶ蜂蜜は僅かに小さじ一杯足らずだと聞き及んでいます。ましてや蜜蜂に刺されないよう注意を払いながら採集した蜂蜜は、それ相当の価値があると、手前味噌ならぬ手前蜂蜜で、自分ではそう思っています。今年は大事に育てている日本ラン・キンリョウヘンを、ビニールハウスに入れて冬越しさせようと準備を進めています。
「養蜂は 今がシーズン オフなれど あれやこれやと 雑事多くて」
「わが息子 こだわりながら 蜂蜜を 精製瓶詰め 年号書いて」
「一匹の 働き蜂が 運ぶ量 僅かスプーン 一杯だそう」
「瓶詰めの 蜂蜜手土産 持参する ささやかながら 思いを込めて」