〇公民館新任館長研修会
昨日は愛媛県公民館連合会の招きで、公民館新任館長研修会に講師として出席し、90分余り講演を行いました。愛媛県生涯学習センター4階の大研修室には、70人もの新任館長さんが集まっていましたが、中には知り人も沢山いて、講演が始まる前にあいさつに見えられたり、会場から手を振ってくれたりする人もいて、「さて何を喋ろうか?」と多少戸惑いましたが、まあなるようにしかならないと腹をくくって話し始めました。
出席した館長さんの中には自分で進んで館長さんになった人もいますが、概して非常勤館長さんなどは、役場・市役所や学校を退職した、どちらかというと意に反した後ろ向きの人も多く、そういう人は一年後のできるだけ早い機会に公民館を去る方が公民館のためになることをお願いしました。公民館の組織は館長の命を受けて活動する職員と公民館運営審議会、それ各種団体長等によって運営が行なわれますが、館長が嫌々だと公民館活動は停滞してしまうのです。
私がよく使う「汗出せ 知恵だせ 金を出せ それが嫌なら辞表出せ」というフレーズを言って大爆笑となりましたが、公民館の良し悪しは人であることを肝に命じて欲しいとお願いしました。私が考えた「ないないづくしの公民館10ヶ条」を紐解きながら、事業のバランスについてもお話しました。公民館の事業には第一・問題を知らせ提起する事業、第二・学びの援助事業、第三・学びの組織化事業、第四・ボランティア事業の四つがありますが、第二の学びはできても、第一や第三、それに第四の事業は取り組まず、事業のバランスが崩れているので、それらのサイクルをもう一度見直して欲しいとお願いしました。
公民館はいつの時代も地域づくりの拠点施設であり、公民館の持つ学習機能がしっかりしている地域は活き活きと輝くのです。地域づくり人である私はそのことに心を配って地域づくり活動をやって来ました。ゆえに夕日をテーマにしたソフトの学習がハードを産んで、いい地域ができるのです。今松本や冨田さん、浜田さんたちがやっているまちづくり学校双海人も、私がやっている人間牧場もそこがしっかりしているから長続きし、大きな成果を上げることができているのです。公民館は私にとって大恩人なので、これからも一私的公民館人として、学歴でなく学習歴を積み重ねながら、恩返しをしたいと思っています。
「70人? 耳を疑う ほどもいる 新任館長 相手に話す」
「公民館 私にとって 大恩人 恩を返すは 当たり前です」
「汗出して 知恵出せ金も 出しなさい それが嫌なら 辞表出してね」
「久しぶり スッキリするよな 話する みんな熱心 聞いてくれたが」