〇カエルの鳴き声が賑やかです
家の周りの田圃に水が張られ、田植えの季節がやって来ました。わが家には田圃がないので農作業の大変さは分りませんが、最近の田植えは傍で見ていると、「早い」というのが実感です。俳句で田植えという季語は6月と教わりましたが、今は早い所では5月のゴールデンウィークころから始まっていますが、近くの田圃は今が最盛期といった感じです。
「早い」といえば何といっても早いのは田植えの作業です。田起し、代掻きなどはトラクターに乗ってあっという間だし、苗もまるで箱入り娘のような綺麗な苗を、苗屋さんから持ち帰り、田植え機に乗せられ機械が綺麗に植えて行くのです。その早業はあっという間で終りますが、農家はトラクターや田植え機、さらに稲刈りコンバインなど、とてつもなく高い「早い」農作業のための農機具に、否応なしに投資をしなければならないのです。
近くの田圃に不耕作地が目立ち始めました。理由は作り手の高齢化と、高い農機具代について行けなくなったからのようです。不耕作地はそのままにしていると美観を損ねるだけでなく、害虫の温床にもなり近所の田圃は嫌がりますが、農地を受委託して他の人に作ってもらう場所も広がりましたが、実情は中々厳しいようで、先が思いやられるようです。
田圃に水が張られると、カエルの鳴き声が急に賑やかになります。水を得たカエルの喜びの声に聞こえますが、カエルの鳴き声は長閑な山村のイメージにピッタリで、孫たちは虫箱や虫網を持って、カエルを追い掛け回して遊んでいるようですが、青カエルは時々車に引かれたりもして、カエルにとっては手放しで鳴いてばかりはいられないようです。それにしてもカエルの鳴き声はどこか郷愁があって癒されるものです。
「早いなあ 感心しつつ 見ているが 五月半ばに 田植えは終る」
「早いなあ 感心しつつ 見ているが 田植えの作業 あっという間に」
「水張ると 急にカエルが 騒ぎ出す ゲロゲロゲロと 何を思って」
「カエル鳴く 田舎の風情 郷愁を 感じて声を 心ゆくまで」