人間牧場

〇孫たちの大好きなイモリ

子どもたちが捕まえてきた怪獣もどきのイモリ
子どもたちが捕まえてきた怪獣もどきのイモリ

 子どもは何にでも関心を示すもので、犬猫ならある程度分りますが、虫類や爬虫類となると大人の私たちは「汚い」とか「危ない」「気持ち悪い」「不衛生」などと、一歩下がって身構えてしまうのです。団子虫のどこが可愛くて、臭い匂いのするカブト虫や腹が真っ赤なイモリのどこが格好いいのか分りません。ましてや夏祭りに出店している夜店の店先でカブト虫やクワガタをじっと見つめ、品定めしながら親に「買って買って」とねだる愛くるしい子どもの姿を、いつも目の当たりにして、不思議がるのです。

 今時の子どもは、ほおっておくと室内にとじこもってゲームをします。そうかといって戸外の遊びが嫌いな訳ではないので、親や周りが戸外にいざなってやればいいのでしょうが、親も室内の方が目が届きやすく、危険なことすることもないからと、安易な方法を選んでしまうのです。子どもは群れて遊びたいという気持ちを持っていますが、よその子どもが遊びに来ると家の中が汚れるからと、家の中へ入れることを拒む人が殆どで、行き場を失った子どもたちがたむろするのは結局、コンビニ駐車場のような場所になってしまうのです。

 今年のゴールデンウィークは久しぶりに悪ガキ孫軍団4人がわが家に集まりました。一番上の孫は今年から中学一年生になったので、小さい頃のような悪ガキぶりは発揮しませんが、後の3人はまあやりたい放題で、野球はするわサッカーはするわ、そこら辺に置いている段ボールや発泡スチロールを使って基地作りはするわの大騒動でした。 
 勿論虫網を持って川や水路を駆けずり回り、小魚や川ニナ、川カニ、川エビに加え、腹の赤いイモリを何匹も捕まえて帰りました。夕方可哀想だからと水路に放してやりましたが、イモリは愛くるしい姿でヨチヨチ歩きして茂みの中へ姿を消してて行きました。今頃あのイモリたちはどんな夢を見ているのでしょう。まるで金子みすゞの世界のようです。

  「悪ガキが 四人も揃い そこここで やりたい放題 楽しそうです」

  「捕まえた イモリのどこが 格好いい? 怪獣ダブらせ リアルな世界」

  「レアー等 現代用語を 涼しげに 使って子ども 動物戯れ」

  「金かけず 田舎で過ごす これもまた 価値ある遊び 思えば思え」

 

 

 

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