〇大洲祇園公園の牡丹桜
肱川の丸山公園で美しいシャクナゲの花見を楽しんだ私たち夫婦は、オズメッセに立ち寄り昼食や買い物をしました。何度か食事をしたことのある和風レストランに入りましたが、日曜日の昼時とあって超満員で、玄関先で20分も待たされましたが、何とか席を確保しました。この店では料理を頼めば野菜サラダとコーヒーがタダなので、料理が出てくるまでサラダを自分でさらに盛り、ドレッシングをかけて美味しく食べました。私は野菜とエビの天ぷら定食、妻は海鮮丼とうどんのハーフ定食を注文しましたが、いつものように二人で分け合って食べるので、何か豪華なような気がしました。
買い物をしたあと来た道を引き返しましたが、大洲市八多喜の祇園公園に差し掛かったところで、吊り提げられたボンボリに誘われ、急な思いつきで近くの駐車場に車を止めて、遅咲きの牡丹桜を見ることにしました。今年の桜は相次ぐ菜種梅雨や突風の影響で満足に花見をすることが出来ず、少し不満足の春でしたが、祇園公園の桜は桜の王道吉野桜ではないものの、気品は吉野桜に勝るとも劣らず、参道沿いの桜を見下ろしたり、見上げたりしながら裏も表も存分に楽しむことができ、公園入口で偶然にも知人に出会い、お菓子までいただくサプライズで、「今日はいい骨休め、目の正月が出来た」と、妻も大満足の手合いでした。
私たち夫婦は結婚以来、私が地域づくりに深く関わって、休みもろくに取れなかったこともあって(実は今も同じように)、国内外への旅行といえば私の退職記念でカナダ?アメリカへ行ったり、私の講演に同行した程度で、それほど旅行らしい旅行をしたこともなくこの歳を迎えています。加えて今は年老いた親父の介護も必要なので、遠出することは殆どありません。「退職したら旅行を楽しもう」と言っている、妻との約束も果たさぬままです。でも少し暇を見て昨日のように、近場でもいいから気晴らしに連れて行ってやりたいと、殊勝にも思った一日でした。今朝はまた雨が降っています。食事をしながら妻が、「お父さん昨日は天気と花に恵まれいい一日だったね。楽しかった。また連れて行ってね」とねぎらいの言葉を貰いました。何かいいことをしたようなそんな朝でした。
「シャクナゲを 見ての帰りに 桜まで 祇園公園 花見洒落込む」
「雨風に たたられ今年 満足な 桜見られず 最後に最高」
「旅行にも 行かずに夫婦 歳をとる 近場散策 お茶を濁して」
「さて次は どこへ行こうか とりあえず 来週牡丹 案内ありて」