〇石積みの本
先日私のブログで、人間牧場の片隅に腐葉土をストックするための、ブロック積み工事の模様をアップしたところ、おんせん県大分別府に住む親友縄田早苗さんから、「棚田・段畑の石積み」という、16ページの薄い本が送られてきました。今時珍しい手書き文字のような本の裏表紙に、この本を執筆したと思われる「石積み学校事務局・真田純子(徳島大学工学部建設工学科)」が銘記されていました。
「石積み学校」という面白い表現に興味を覚え、一気に読みましたが、中々のものでした。実のところ私は、自費で人間牧場を開設して以来、人知れず色々なことに挑戦していて、イノシシに壊された畦畔石積みを修復する工事を、実験的にやった経験があるのです。結果的には現場調達した石だけで作業をしたため、雑石や裏に詰める小石等が不足し上手くできず、再度イノシシに荒され、そのままになっていますが、この際この本を参考にして、再度リベンジを図ろうと思い始めました。
田舎ゆえわが家の裏庭にも石積みは沢山あります。誰が積んだか今では分らぬ石垣ですが、石積みの美しさは何ともいえず、見ているだけで心が落ち着く感じがし、先人の苦労が偲ばれてなりません。家の周辺に一角でもいいから、自分が積んだ石積みを残せたらいいとも思い始めましたが、石積みには力学や工学的知識が必要だし、第一石を動かす体力があるかどうかが問われます。
今回は無謀にも120個のブロックを積むことを思い立ち、知識もないのにはやる気持ちを抑えきれずやり終えてしまいましたが、折角隣県大分別府に住む縄田さんが送ってくれた本なので、生かしてみたいと、ブロック積み工事の辛酸も忘れて思い始めています。ブロックは人間が作ったいわば模造品です。壁面は素人の私でもそれなりに面が整いますが、自然石や雑石のような魅力は残念ながらありません。ブロック万能な世の中になったゆえに、自然石の魅力が見直されているようです。
「お隣の おんせん県の 親友が 送ってくれた 興味ある本」
「ブロックを 積んだお蔭で 見えてきた 石垣積みの 美的価値観」
「よし今度 これは親父が 積んだぞと 息子が孫に 伝えるものを」
「わが家にも 誰が積んだか 分らぬが 石垣残り 大事にしたい」