〇蜜蜂巣箱の設置
私は5年前から蜜蜂を飼っています。高知県馬路村のお年寄りにいただいた、一箱の巣箱から人間牧場で始めましたが、その後紆余曲折を経て今では自作の巣箱を含めると人間牧場5箱、家の裏庭5箱と、合計10箱もの巣箱を有するようになりました。最初は恐る恐るでしたが、今では随分蜜蜂の生態にも詳しくなって、師匠である西予市野村町山奥組の井上登さんの手助けを借りながら、それなりに楽しんでいます。
この時期は蜜蜂が冬の眠りから目覚めて活動を始めるころなので、巣箱の掃除をして巣箱の入口に、蜜蜂を誘引するため蜜蝋を塗る作業をしなければなりません。最初はこれらの作業は全て井上師匠にやってもらっていましたが、今はガスバーナーで焼いて四隅に巣篭もっているスムシを退治したり、蜜蝋を溶かして塗る作業は、どうにか見よう見真似で出来るようになりましたが、肝心の蜜蜂誘引にかかせない日本ラン「キンリョウヘン」の花がないため、井上師匠の手助けがどうしても必要なのです。
井上師匠にいただいた一鉢の「キンリョウヘン」は、株数を増やそうと焦って8鉢に分割したところ、今年は僅かに1鉢しか花芽がつかず落胆しています。井上師匠から昨年初冬にいただいていた2鉢を、ダイニングの下に入れて冬越ししていたので、一昨日外に出しましたが、花芽が幾つか見えているようで、とても楽しみです。昨日はとりあえず傷んだ巣箱を修理し、蜜蝋を塗って毎年置いている場所にとりあえず設置し終わりました。昨日の夕方見回っていると、早くも斥候と思われる蜜蜂が数匹、巣箱の前でウロチョロしているようでした。
今年は人間牧場にも裏庭にも、冬越しした種蜂が一匹もいない、かつてない不安な春を迎えています。昨日人間牧場でお隣に住んでいる西嶋さんがやって来て、蜜蜂談義に花を咲かせましたが、西嶋さんは既に5箱も入居をしているそうで、昨日は手入れをしていて2ヶ所もミツバチに刺されたと、贅沢な悩みを笑って話していました。さあ今年私の養蜂はどんな様子になるのでしょうか?。少し心配していますが、まあなるようになるものだとある部分楽観しながら、巣箱を設置し終わりました。
「お隣の おじさん早くも蜂刺され 嬉しい悲鳴 あげてるようだ」
「ガスバーナー 火つけ巣箱の 隅々を 焼いてスムシの 痕跡退治」
「欲張らず 今年は10升 目標に 掲げて準備 蜜蝋を塗る」
「冬野菜 黄色い菜の花 咲かせてる 蜜蜂のため 引き抜き遅らせ」