人間牧場

〇ほどほどの幸せ

 昨日夫婦で立ち寄ったとあるうどん屋の障子に、「海に住んでいる魚が海に住んでいることを知らないように、幸せに暮らしている人間は幸せ暮らしていることに気がついていない」と、意味ありげな言葉が書かれていました。二人で顔を見合わせながら、注文したうどんが出て来るまで、そのことについて話し合いました。平凡すぎるほど平凡な私たち夫婦はそれほど不幸でもなく、かといってそれほど幸せでもありませんが、障子に書かれた言葉の最後に、「幸せは今の暮らしの中にある」を読んで納得してしまいました。

 「幸せとは何か?」と訪ねられたら、人はどう答えるでしょう。ある人は名誉や財産やお金だと言う人もあるでしょう。また健康だと答える人もあって、幸せは人それぞれ違うようですが、幸せには「人にしてもらう幸せ」「自分でできる幸せ」「人にしてあげる幸せ」の三つがあると、私は講演等で人に説いています。かく言う今の私にはこの三つともあるのですから分相応に幸せだと思うのです。
 何といっても幸せは、親父・私たち夫婦・息子たち夫婦と孫二人の四世代が、同じ敷地内に住んで仲良く笑顔で暮らしていることです。

 私たち夫婦も今はそれなりに歳をとって老域に達しつつあるものの、これといった病気もせず健康であることも大きな喜びです。健康の源である快食は妻の気配りですから、感謝しなければなりませんが、それに応えるべく私自身も体と心の健康バランスに注意しながら日々努力しています。有り難いことに年金暮らしも退職以来すっかり板につき、決して豊かではありませんが、つつましながら経済的に安定していることも幸せには大いに役立っています。さあこれから先も余り高望みせず、無理をせず、しっかりと生きて行きましょうか。障子に書かれた最後の言葉、「幸せは今の暮らしの中にある」ことを実感し、ほどほどの幸せで満足しながら・・・。

  「幸せは 今の暮らしの 中にある 幸せほどほど つつましやかに」

  「大家族 同じ敷地で 暮らしてる これも幸せ 孫にパワーを」

  「今のとこ 夫婦揃って 病気せず これも幸せ 妻のお蔭だ」

  「年金も 決して多くは ないけれど 慎ましやかに 暮らせ幸せ」 

 

 

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