〇水切り
このところ春の訪れを告げるように、また「春に三日の日和なし」と言われるように足繁く雨が感心するほどよく降ります。ゆえに畑仕事が遅れたり、毎朝のジョギングに水を刺されたりしていますが、山根にあるわが家では雨が降る度に裏山から水が出て、2度も水害による崖崩れに遭っているので、気が気ではないのです。
これまでは親父が注意をして、家の周りの側溝の掃除をして家を守ってくれていましたが、親父の足腰も弱って目配り・気配り・行動もままならず、この2~3年は私にその役割が回ってきました。
家の周りは数日前側溝等を点検し、落ち葉やゴミを取り除いて綺麗に掃除しましたが、裏山の農道側溝の水が溢れると大変なことになるので、昨日は小雨の降る中傘を差し、巾鍬を持って水切りに出かけました。水切りとはこちらの方言で水が上手く流れるようにすることです。杉や桧が植林されているので、落ち葉はそんなに多くはありませんでしたが、側溝脇の土砂がかなり多く崩れて、側溝を埋めている場所も見受けられたので、小雨に濡れながら一人黙々と100mほどの側溝さらえ作業を進め、すっかり綺麗になりました。
このところ、こうした作業や農作業で鍬を持つ機会も多くなり、風呂から上がって鏡の前に立つと、筋肉的に鍛えられてすっかり逞しくなったような気がするのです。ジムに通って筋力をアップしている人や、若い人から比べると物の比ではなく、しかも50年前漁師をしていた頃の、筋肉隆々には及ぶべきもありませんが、歳の割にはそれなりにだと、妻が誉めてくれるのです。
人間の体力は年齢とともに衰えますが、筋力も鍛えようと思えばある程度は維持できるし、筋肉の存在が基礎代謝を補助してくれるという話を聞けば、これからも折に触れ体を鍛えたいと思っています。水切り作業で大汗をかいて着替える際、記念に裸の写真を一枚撮りました。
「裏山の 側溝さらえ 小雨中 一人黙々 水切り作業」
「家守る これも私の 大切な 仕事とばかり 注意払って」
「もう親父 当てには出来ぬ これからは 自分の力 息子まだまだ」
「筋肉が 少しついたと 胸を張る 裸の写真 撮ってびっくり」