〇親父が転げて顔から出血
昨日の天気予報では、「春に三日の日和なし」という言葉がピッタリのように、前日一日晴れたと思えば、昨日は早くも昼からかなり激しい本降りの雨が降り出しました。雨の降らない午前中の間に、干していたコンニャクイモを片付けようと、人間牧場へ出かけ、平キャリーにコンニャクイモを並べ終ると、自宅にいる若嫁から「おじいちゃんがこけて血を流しているので直ぐに帰って下さい」と、携帯で連絡が入りました。急いでコンニャクイモを倉庫にしまい、取るものをとりあえずはやる心を抑えながら自宅へ戻りました。
親父は既に若嫁がオキシドールで消毒をして、カットバンを張って落ち着木を取り戻していました。聞けば洗濯機付近でついていた杖が、雨で滑って転んだとのことでしたが、しばらく様子を見ることにしました。一時間ばかりして隠居を覗いてみると、親父の傷口から血が滲んでいるようなので、大事をとろうといつも往診してくれる、かかりつけの諸橋先生に電話を入れました。先生は30分もすると看護婦さんを伴って往診に駆けつけてくれましたが、傷口を縫う用意までしてくれたのに、大事に至らず傷口を消毒してガーゼで止血をして様子を見ることにしました。
親父の体力はこのところ急速に衰えているようで、年末から年始にかけて再三再四転げて顔面を怪我するようになりました。多分転んでも手や腕で防備できなくなっているのです。血が出たショックでパンツも濡れ、全ての洋服を着替えさせて一段落しましたが、いよいよ親父の介護も厳しさを増してきました。炊事や洗濯等身の回りの世話は妻がやってくれますが、着替えや薬を飲ませる気配りを私が担当しているものの、私も忙しく家を留守にすることが多いので中々です。在宅介護は高齢者にとって理想の介護といわれていますが、実際にやってみると多くの問題があるようです。でも私を産み育てくれた親父ですから、しっかりと親孝行してやろうと思っています。もう間もなく特老のディサービスのお迎えの車が来るようです。仕度をして送り出してやらねば・・・。
「『お父さん おじいちゃんが 転げた』と 携帯電話で 緊急告げられ」
「転げれば 防備の力 既になく 顔から地面 二度も三度も」
「痛かった はずだが痛さ 訴えず むしろ心配 医者を迎える」
「大事なく 済んだがいつも 冷や冷やで 老々介護 いずれわが身か」