人間牧場

〇北の国北海道からカボチャが届く

 「お父さん、今年も北海道からカボチャが届いたよ!!」と妻が言うので玄関先へ出てみると、宅配便で段ボール箱が届いていました。妻は「北海道佐呂間町・武田温友」と書いている送り状を見ただけで、「武田温友=カボチャ」と分るのですから、わが家ではすっかりお馴染みなのです。孫2人も昨年のことを覚えているのか、「カボチャを早く開けよう」とせがむので妻が開けると、中からまるで魔法の箱のように、新聞にくるんだ観賞用のカボチャが、次から次と出てきました。その数何と20個以上で、孫たちは目をパチクリして見ていました。

宅配便で送られてきたカボチャ
宅配便で送られてきたカボチャ
珍しい観賞用のカボチャ
珍しい観賞用のカボチャ

 孫たちは現代っ子らしく、ハーロウィンパーティ等でカボチャのことはよく知っているので、その中から自分のお気に入りのカボチャを探し出し、「頂戴、頂戴!!」と大騒ぎでした。一去年まではこれらのカボチャを、道の駅のじゃこ天の店店頭に飾っていましたが、珍しさも手伝って一つ減り二つ減りと無くなってしまうので、昨年は人間牧場で開いた芋掘り収穫祭に持って行って展示し、最後は参加した子どもたちにゲームで差し上げるアイディアを思いつき、大いに盛り上がったので、今年もそうしようと思っていますが、1年生の孫は学校へ、年中の孫は保育園にそれぞれ持って行って、先生や友達に見せたいと張り切っているようです。

 カボチャは漢字で「南瓜」と書きます。ゆえに南方系の植物のはずなのに、何故か北の国北海道から毎年届くのです。送り主の武田温友さんは別名「パンプキン武田」と名乗るほどのカボチャ博士で、私も佐呂間町へ講演に出かけた折武田さんと知り合い、その後の交友で武田さんがカボチャで町おこしをしていることを知りました。100キロを越すジャンボカボチャを作ったり、送られてきたような観賞用カボチャを作り、町をあげてのカボチャカーニバルは北海道の季節の話題にもなっているようです。カボチャは畑で作るものですから、武田さんの日ごろのカボチャを栽培する熱意ある農作業の様子が目に浮かぶようです。

 佐呂間町には講演等で何度も出かけ、船木耕二さんや井田勝人・貴子さん、眞如智子さんなど、その後交友を深めている人が沢山いますが、武田さんとの交友はまた違った味があるのです。人間は何であれ夢中になると活き活きとするものです。私は武田さんのように取り立てて人に自慢するよなものはありませんが、それでも私設公民館煙会所や人間牧場を利用して多くの全国の人と交友を楽しみながら余生を送っています。これ以上の趣味の入り込む余地はないほど忙しい日々を、充実して送れる幸せを噛みしめていますが、武田さんから学ぶことは多いのです。

  「南瓜は 南の作物 思いきや 北の国から どっさり届く」

  「宅配の 段ボール箱 新聞に 包んだカボチャ 次々と出て」

  「観賞用 食べてみたいと みんな言う 玄関先で 話題をさらう」

  「活き活きと 輝き生きてる 人を見て 私もあやかり 活き活き生きる」

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