人間牧場

〇異常気象がもたらす後遺症

 9月の声を聞くと、日中は30度近くまで気温が上がって残暑を感じるものの、朝晩は随分しのぎやすくなってきました。夜が明けるのも次第に遅くなって、今朝は雨模様の曇り空だったので現在5時30分近くになって外が明るくなり、やっと夜が明けたような感じがしています。気象庁の発表によると今年は雨量多と日照時間少は各地で新記録続出のようで、「異常気象」のレッテルが貼られてしまいました。

巣箱の狭い入口から中へ進入した大きいガ
巣箱の狭い入口から中へ進入した大きいガ

 例年だと土用丑の日前後の太陽がギラギラする時期に、漬け込んでいる梅の実を取り出し、天日で梅を三日三晩干す作業をするのですが、今年の夏はそんな天気にも恵まれず、未だにその作業ができなくて気になって仕方がありません。また7月に実施した蜂蜜採り作業も、その後入居したものも含めて、まだ3箱残っていますが、天気が悪いためついつい延び延びになって今日を迎えています。

 昨日家の裏山の巣箱を覗いて見ると、巣箱の入口に何やらセミの羽根のような物が見えました。小枝で取り除こうと試みましたが取れず、結局蜜蜂に刺されないようゴム手袋をはめて底板を引き抜きました。何と中から2匹の大きなガが出てきました。前にも何度かありましたが、今回のように大きなガの進入は初めてなので大いに驚きました。察するにこのガは貯まった蜂蜜か、蜜蜂を狙っての進入のどちらかです。

 秋が近づくとスズメバチが盛んに巣箱の前に出没します。これまでは少し小型の黄色スズメバチでしたが、この時期になると大スズメバチが主流となります。スズメバチは巣箱の前で待ち構え蜜蜂を生きたまま捕らえて食べてしまう、非道な肉食系ハンターなのです。蜜蜂が集めた蜂蜜を横取りする私たち人間様から比べると、スズメバチの行動など大したことはないのですが、そこは人間様なので蜜蜂の味方のような顔をして、巣箱の前にやって来たスズメバチを網で捕獲して殺傷処分をするのです。梅の土用干しも蜂蜜採集も異常気象の影響ですっかり遅れてしまっている今日この頃です。

  「わが身にも ささやかならら 後遺症 異常気象は いつまで続く」

  「蜜蜂の 巣箱の前で スズメバチ さらにその前 人間様が」

  「漬け込んだ 梅土用干し この時期に なってもできず 悶々の日々」

  「ああ今日も 雨か曇りと 天仰ぎ 異常気象を 嘆いて迎え」

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