〇二百十日
春分の日から数えて二百十日は9月1日でした。台風などがやって来る厄日のような二百十日を避けるため、四国地方では田植えが早くなり、当然稲刈りも8月に終らせてしまう算段のようですが、今年に限ってはまるで梅雨のような空模様に一喜一憂しながら、農家の方たちは農作業を進めているようです。非農家の方たちも例外ではなく菜園で、湿り気の多い畑に悪戦苦闘しながら雑草を取り、雑草を焼く白い煙るがあちこちで見受けられますが、私も昨日は畑に出て農作業に汗を流しました。
夏の間楽しませてくれたトマトやインゲン豆の茎を、草刈り鎌で小切りにして一輪車に積み込み、湿っているので燃えないため、隣接する甘夏柑の木の根元に緑肥にするべく運びました。雑草は既に綺麗に取っているので造作もなく片付き、耕運機を畑に入れて細かく耕しました。その後棒縄定規を張って畝を立て、前日買って来ていたキャベツのセル苗を植える準備をしましたが、昨日は外気湿度が高かったので、数時間の作業で作業で大汗をかいてしまいました。その後とりあえずキャベツの苗を丁寧に植え、籾殻と牛糞堆肥を撒いて一段落です。
今年はピーマンやシシトウ、長ナスはよく降った雨のお陰で、干ばつに会うことも水をやることもなく乗り切ったため例年になく大豊作で、自家では食べきれないため近所や、じゃこ天のおばさんたちにお裾分けをしています。昨日もシシトウやピーマン、長ナスを適当に収穫してお裾分けをしてあげましたが、大層喜ばれて追加収穫までしてしまいました。この時期の長ナスは柔らかくて、特に天ぷらにして食べると、夏の弱った胃袋を存分に満たしてくれるのです。昨日はじゃこ天のお店でお返しに、釜揚げシラスとつみれをいただき、夕食は素朴ながら最高の贅沢でした。
二百十日から二百二十日の間が大根の種蒔きの適期だと、亡くなった祖母が教えてくれていたことを思い出し、そろそろ大根の種蒔きもしなければなりません。特に大根はわが家の冬の食卓の主役なので、失敗しないように注意をしたいと思っています。既に近くの種物会社で種類は手に入れていて、耕運機で耕して畑の準備もできているので、あとは私のスケジュール次第です。さあ今日も忙しい一日になりそうです。今朝窓から新聞を受け取った時、開けた窓から一匹蜜蜂が入り込み、ブンブン羽音を立てて飛び回っています。刺されないよう気をつけて明るくなった外へ出してやりました。
「今年また 二百十日が やって来た 台風シーズン 何事もなく」
「菜園の トマトや雑草 引き抜いて 甘夏柑の 根元緑肥に」
「耕運機 深く耕し 秋蒔きの 準備おさおさ 大汗かいて」
「ナス・ピーマン 畑収穫 お裾分け わらしべ長者 色々貰い」