人間牧場

〇孫の小旅行

 長かった夏休みもいよいよ秒読み段階になってきました。今年一年生で初めての夏休みを迎えた孫希心は、学童クラブのお世話になっているので、弟奏心が保育園に登園する時間と一緒に弁当を持って、地域事務所2階の部屋へ通勤しています。先日の木曜日には学童クラブの一日遠足で、松野町のお魚館までチャーターバスで連れて行ってもらい、ガラス細工や昼食で楽しい小旅行を楽しんだようでした。

列車で小旅行の親子
列車で小旅行の親子
新調された上灘駅の看板
新調された上灘駅の看板

 日曜日には上灘駅から列車に乗って松前の母親の実家へ、息子に連れられて出かけることになりました。普通は車で出かけるのですが、母親が体調を崩している実家の、孫にとってはおじいちゃんおばあちゃんの世話に先に出かけていたため、私が上灘駅まで送って行き、そこから短いながら北伊予駅まで列車の旅です。孫たちは列車が大好きで、マッチ箱のような一両編成の列車に乗り込み、はしゃぎながら手を振って去って行きました。

 今この路線は愛ある伊予灘線と命名され、夕焼けビール列車や伊予灘物語という観光列車が走っています。そのため駅舎も少し化粧直しが施され、ホーム側から見ると改札口に「上灘駅」という欅の板の看板も設置されていました。昇降客で賑わったり蒸気機関車が走っていた頃の、かつての賑わいはありませんが、それでも並行路線ながら廃線になることもなく今日を迎えていることを喜ばなければなりません。

 私は時々県外出張の際この上灘駅舎から列車に乗ります。列車に乗っている人は高校生であったり病院へ通うお年寄りが殆どで、車内はがら空きですが、松山駅まで各駅に止まる鈍行列車は、まさに「ふるさとの訛懐かしい~」で、車窓に広がる伊予灘の海や家並みも時間が止まったように懐かしく、昔の思い出が蘇ってくるのです。JRのキャンペーンロゴではありませんが、「そうだ!!、列車に乗ろう」と思います。スピード優先、車優先、便利優先の社会の中で忘れかけていた人間優先、のんびり優先を少し思い出させるローカル線です。

  「孫たちが 親に連れられ 列車旅 窓の向うで 手を降り交わす」

  「ローカルな 駅舎・列車 人まばら ゆえに長閑で のんびり優先」

  「この駅も 人で溢れた 昔あり 今は無人で 人影もなく」

  「忍び寄る 秋風ススキ 撫でながら 今日も明日も レールは続く」

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