人間牧場

〇地元の裏盆盆踊り

 昨日の夜は、地元灘町の盆踊りがありました。私が青年団活動をしていた若い頃は、町内の沢山の集落で盆踊りが行なわれていて、連日連夜仲間と一緒に各集落の盆踊りに出かけて、踊ったり酒を飲んだりして青春を謳歌したものでした。今は下浜と池久保、それに灘町の三ヶ所になってしまい、その三ヶ所も踊り手が少なく風前の灯といった感じで、時代の流れを感じずにはいられません。

盆踊りを踊る孫希心
盆踊りを踊る孫希心

 わが家は集落の付き合いは息子に代替わりしていて、今年は順番による自治会の組長を息子が初めて引き受けています。ゆえに若嫁は息子に代わって組長の仕事をけなげにこなしています。毎月の組費の集金や回覧に加え広報の配布、組長会や公民館活動への参加など、組長の仕事も結構忙しいようです。昨日は朝から櫓を組んだり慰霊祭の準備があるので、孫たちを家に残して朝早くから手伝いに出かけて行きました。

みんな楽しそうでした
みんな楽しそうでした

 準備が終って昼前に一旦帰り、夕方戦没者や新盆を迎えた人の慰霊祭があるので出かけましたが、息子や孫それに私も午後7時から始まる盆踊りに参加するため、灘町公民館横の空き地へ出かけました。私も区長をした折、踊り子を確保するのに苦労した経験があるので、「枯れ木も山の賑わい」とばかりに参加して皆さんと一緒に踊りました。若嫁はかき氷夜店の担当でした。地域おこし協力隊の冨田さんや川口さん、それに漁協女性部の松本部長さんたちも参加してくれていました。

 ひょうきんな二人の孫も盆踊り初デビューで、みんなの後ろで輪に加わり見よう見真似で私と一緒に、楽しそうに踊っていました。盆踊りはどこか懐かしい日本の原風景で、絶やして欲しくないものの一つですが、いつまで続くか心配です。私が現職のころにまちづくりの一環として製作した「双海音頭」さえも、今は懐かしい感じがするほどです。それにしてもよそ者と思われる地域おこし協力隊の冨田さんや川口さん、漁協女性部の皆さんたちの支援を惜しまない活動には頭の下がる思いです。同じ町内に住みながら参加しない住民がいることに恥ずかしい感じもします。今一度ふるさとの元気を取り戻すために、参加する気風を復活して欲しいと願っています。

  「盆踊り 今年も細々 でも参加 年に一度の 顔にも出会い」

  「孫デビュー 前に吊られて 踊ってる いやはや嬉しい 光景でした」

  「かき氷 おひとつどうぞ 勧められ 暗がり見ると 若嫁笑顔」

  「戦没者 新盆写真 並べられ どこな悲しい 裏盆慰霊」

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