人間牧場

〇悲しい広島の土砂災害

 3日前の夜、まちづくり学校双海人の会合から帰って自宅に着き、車を車庫に入れて北の空を見ると、雷の閃光が30秒間隔くらいで怪しく連続的に光っていました。「おやっ」と思った程度で家の中へ入り、風呂に入ったりテレビを見て床に就きましたが、明くる日の朝いつものように4時に起床して、ブログを書き終えてパソコンでニュースを見ると、広島市で3時間に200mmを越える雨が降り、被害が出始めているようでした。広島は愛媛の対岸ゆえ知人友人も多く、他人事とは思えずテレビの画面に流れる被害状況を伝えるテロップを、食い入るように見つめていました

広島の惨状を伝えるニュース写真
広島の惨状を伝えるニュース写真

 死者39人の中には幼い子どももいて悲しみは一層深くなりましたが、最初7人だった行方不明者の数はその後大幅に増え、今朝の新聞によると安否不明者は51人になっていました。広島へは何度も出かけていて、その度に山の頂まで住宅開発されている様子を見ているだけに、今回の集中豪雨による大災害との因果関係も、分かるような気もしますが、行方不明者の捜索に3000人の人が投入され、夜を徹した捜索活動が行われているようで、一刻も早い救出が望まれます。わが家でも裏山が急峻なため、これまでに2度も土砂崩れに遭っているだけに、他人事とは思えず胸が痛むのです。

 こうした災害が起こるとテレビや新聞といったマスコミは、いち早くその様子を伝えてくれますが、と同時に原因究明や対応の責任についても手厳しく迫っています。雨が降り始めたのが未明頃からだったし、たとえ避難指示や避難勧告が出されたとしても、人々が避難でき得たかどうかは疑問の残るところですが、住民の安心安全を守らなければならない立場を考えると、39人の死者を出し51人の安否不明者を出した対応の遅れは、被災した人たちの深い悲しみを思えば、責められても仕方のないことのようにも思われるのです。

 広島は原爆投下による大きな惨事を経験し、街並は見事に復旧したものの、今もその後遺症に悩まされています。何年か前同じような風水害で大きな被害も受けています。戦争は平和への願いを、風水害は安心安全への願いを固く心に誓わせますが、慢心な人間はいつかその教訓や願いをを忘れてしまうのです。原爆や度重なる自然災害に遭っている地域だけに、もう二度と広島にだけはこのようなことがないようないようにしてあげたい、そう思った悲しい朝でした。

  「前の晩 広島辺りで 閃光が 大雨予感 悲しく的中」

  「3時間 200mm越す 大雨が 降って土石の 大なる被害」

  「またしても 広島被害 対岸の ことゆえことさら 心が痛む」

  「あの人は 大丈夫かと 顔浮かぶ 電話連絡 無事を確認」

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