〇親父の調子がおかしい
人間の体調は自分自身で管理しつつ生きていますが、実は暑い寒いという自然現象に大きく左右されているのです。寒ければ厚手の服を着たり暖房をし、暑ければ薄着になって冷房の厄介になり暮らしていますが、人間の暮らしと気圧の関係については余り知られていないし、知っている人も少ないようです。今回の11号・12号の台風は日本本土に近づいても970ヘクトパスカル前後の超大型台風でした。健康な人間には余り影響は感じませんが、親父のように95歳になると気圧の変動は、体調を崩す大きな原因になって、昨日の朝不調を訴えました。
早速下灘診療所の諸橋先生に、朝が来るのを待って往診依頼の電話を架けました。いつものことなので先生は幾つかのことについて私に問診し、嬉しいことに直ぐに駆けつけてくれました。午前8時に看護婦さんを伴ってやって来た先生は、電話で前もって連絡してくれていたとおり、点滴をセットしてくれました。点滴は一時間強時間がかかるので、先生や看護師さんは診察や往診が忙しくその時間を待つことができないので、結局私が枕元に付き添って、点滴が終われば処置をする手順を教わり対応しました。親父は点滴の薬剤が終るまでベッドで静かに横になっていました。
やがて私の手馴れた処置も終わり、親父はトイレに立った後安心したのか眠り始めました。昨日はそんなこともあって外出もできないため、主に畑の草取りや裏庭の草刈りをしながら、1時間おきに親父の隠居を訪ね様子を伺いましたが、今のところ体調も少し回復したようで、ホッと一息といったところです。親父はあと一ヵ月後に誕生日を迎えれば96歳となります。死んだ祖母の話だと生まれて1年後に籍を入れたため、本当は1歳歳上のようですが定かではありません。親父の加齢とともに、私たち夫婦の暮らしは親父の存在を抜きには考えられない制限を、今後も受けるものと思われますが、いい人生を送らせてやりたいものです。
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