人間牧場

〇机の上の大掃除

 このところ忙しいことを理由に机の上が煩雑になり気になっていました。机の上が片付かないと心も片付かず、何かにつけて探し物をする回数が増えて多少困っていたので、思い切って掃除をすることにしました。私にとって掃除とは「整理・整頓・捨てること」なので、不必要と思われるものを片っ端からゴミ袋に入れて行きました。私は古いタイプの人間なので「勿体ない」とか、「いつかは役に立つ」という思いが強過ぎて捨て切れず、そのことが片づけを遅らせているのです。

すっかり綺麗になった机の上
すっかり綺麗になった机の上

 基本的にはこの「勿体ない」と、「いつかは役に立つ」という心の縛りを失くさなければ元の木阿弥となるため、今回は思い切ってゴミ袋1つをゴミとして処分しました。今は日常生活で辞書等は殆ど使わず、インターネットで調べ物ができるため、最小限なものを整理整頓して、どこに何があるかさえ記憶しておけば用が足せるのです。しかしそう思ってみても捨てきれないのが私の悪い癖で、今回も心の迷いを禁じ得ませんでした。特にハガキや手紙類、名刺類は相手がいるだけに厄介です。

 2時間ほどの大掃除で机の上はすっかり片付きました。掃除の度に思うのは、今度こそこのままの姿に毎日しようと意気込むものの、外出から帰ると妻や若嫁が届く郵便物をどっさり置いてくれるし、時には届いた宅配便の荷物や送り主の送り状まで置かれ、「食べるのは私たち、お礼状はお父さんの役目」と暗にちゃっかり決め込まれているのです。昨日は北海道佐呂間町の船木さんから立派なエビが沢山届きました。早速昨日は皆さんにお裾分けして食べていましたが、送り主である船木さんからの送り状は、私の机の上にちゃんと置かれていました。

 もうこの歳になると失うものは殆どないため、そろそろ「捨てる」ことを第一に考えて身辺の整理をしなければなりません。書斎も、倉庫も、また人間牧場もまだまだ不要と思えば不要なものがいっぱいです。思い出に浸り過ぎたり、いつかは役立つと思わず、「整理整頓を心がけて日々を生きようと思っています。私の消費期限もそろそろ終わりが近づいてきたようです。妻にそのことを話すと、「お父さんの賞味期限はまだまだよ」と言ってくれました。嬉しい言葉でした。

  「わが書斎 机の上が 気になって 早速掃除 綺麗になって」

  「勿体ない いつも頭を 過ぎるけど 捨てる第一 ゴミ袋ひとつ」

  「あれはどこ 探してばかり いたのでは 次に進めず 頭混乱」

  「もう私 消費期限が 過ぎている だけど賞味は 多少残って」

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