〇子ども体験塾で桜のカズラ切りをしました(その2)
先週の土曜日に行なった子ども体験塾は、午前中のお魚調理実習と試食に続いて、海岸国道378号沿線に植えられている、桜の木のカズラ切りに挑戦しました。保健センターで合流した父兄の方も参加して、灘町商店街からシーサイド公園横を、亀の森まで一列になって歩道を歩き、20分ほどで現場に到着しました。早速鎌やハサミを持って、桜に巻きついたカズラを切り始めました。道具が悪いのと腕が未熟なため、子どもたちはかなり難儀をしていましたが、それでもバイパス工事で使われなくなった旧道に、蔓延っているカズラを一生懸命切ってくれました。
私たち大人は木に登ったり、カズラを力を入れて引き抜いたりしましたが、この日は少し肌寒かったものの天気もよく無風だったので、作業は大いにはかどり、1時間ほどの作業で10本ばかりの桜や杏に巻きついたカズラを取り除くことができました。私たちの町の海岸線には、もう20年にわたって桜を植え続けていますが、国道の草刈りは土木事務所が業者に委託して、年に一度するものの、桜の手入れは誰もする人がいないのです。心を痛める人もまばらで、ましてや手を入れる人など殆どいないのです。
私は自分の軽四トラックに鎌と剪定ハサミを常時積んでいて、気がついたり暇があればカズラを切っていますが、一人の力では追いつかないというのが正直なところです。もう間もなく桜前線が日本に上陸します。桜の花を愛でる人は多いのに、桜を育てようとする人は中々見つからないのです。こうして一本でも二本でも誰かが桜に心を動かし、手足を動かすことが肝心だと、昨年から子ども体験塾でカズラ切りを始めていますが、子どもたちの心に桜を愛して欲しいというメッセージは届いたのでしょうか。
仕事が終って亀の森の道祖神の前にみんなを集合させ、みんなで作業が安全に終ったことを手を合わせてお祈りしました。これも小さな親切です。
「ハサミ持ち 桜巻きつく カズラ切る 子どもの力 大勢ゆえに」
「来月は 桜前線 上陸す カズラを切った 桜も咲くぞ」
「植える人 いるが育てる 人もなく カズラに巻かれ 苦しそうです」
「俺植えた 自慢する人 多いのに 育てた自慢 するは少なし」