人間牧場

〇コンニャク作りの道具を作る

 ヒジキの収穫も振り返ってみれば暖かい気温に恵まれて無事終わり、あとは寒波とともに吹き始めた北西の季節風の手助けを得て、乾燥仕上げのみとなりました。ヒジキ湯がきに使った叔母から貰ったかまどと大釜を、倉庫の一角を片付けて収納しようと思っていますが、折角大釜を外に出しているので、この際コンニャク作りをやろうと考えています。昨年年末に親友西岡栄一さんを講師に迎え、人間牧場でコンニャク作りの実習をやりましたが、私一人でやったことがないので、今度は自分ひとりでやって、コンニャク作りを自分のオリジナルなものに何としてもマスターしたいのです。

 昨日はコンニャク作りのレシピをネットで調べ、幾つかの事例をプリントアウトしました。西岡さんに教えてもらった時の、ミキサーやボール等いわゆるコンニャク作りの七つ道具類を、頭に浮かべて準備をしていますが、コンニャクを練る時柄長のシャモジが欲しいと思い、倉庫から杉板を持ち出して作り始めました。ついでにヒジキを湯がく時、途中でひっくり返す作業に必要な分厚く大きな柄長シャモジも必要だと考え、4個作ることにしました。もとより設計図もなく思いつきな上、生まれつき不器用なため、鋸とナタとカンナ程度の日曜大工道具で作るのですから、大した物はできないのです。

 鋸で板を適当な長さに切り、ナタで粗方削ったところをカンナで仕上げて行くのですが、思ったより難しく、1時間ほどで似て非なるものが粗方出来上がりました。寒くて外に出ることができない、器用な親父の目には触れませんでしたが、妻は出来上がった長柄シャモジを見て、「器用ねえ」とお世辞を行って誉めてくれました。
 さあ道具は揃いました。前もって群馬県にある下仁田コンニャク処ぜいたく庵から、ネットで買い求めている凝固材貝殻焼成カルシウムもあるので、あとはお天気の回復を待っていざ出陣です。私は子どものころからコンニャクが大嫌いで、余程のことがない限り食べません。ゆえに今回のコンニャクはとりあえず家族のために作るので、毒味は家族の人体実験です。いいコンニャクができるといいのですが・・・・。

  「大釜や かまどを使い コンニャクを 作る道具を 前もち作る」

  「そういえば 長柄シャモジが 便利だと 杉板使い 器用に作る」

  「お父さん あなた器用と 妻誉めて 有頂天なる まるで子どもだ」

  「道具より 入るは素人 分ってる 自分で食べない コンニャク作り」

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