〇夏の花百日紅
夏の花と言えばヒマワリや朝顔を連想しますが、その他にもダリアやグラジオラス、ペチュニア、ガーベラ、日日草など沢山の花が咲きます。道の駅シーサイド公園周辺には、私が現職のころ植えた芙蓉や酔芙蓉の花が、夏の終わりを告げるように咲き始め、道行く人の目を楽しませています。私は花を作るのも好きですが見るのも好きで、野山に咲く野生の花にも結構興味があって、道端に何げなく人知れず咲いている花を、愛おしく思いながら、時々デジカメで撮ったりして楽しんでいます。
蜂を飼うようになった最近は、今まで以上にに花に心を寄せるようになっていますが、盛夏猛暑のこの時期は蜜源となる花は少ないようで、蜂たちはどこから花の蜜を持ち帰るのだろうと、いつも不思議がりながら見ています。わが巣箱の蜂たちがどこから蜜を持ち帰るかは定かでありませんが、聞くところによると日本蜜蜂の行動範囲は、2キロくらい遠くまで出かけるようなので、なるほどと少し頷きました。私たち人間は周囲2キロを見渡しても花のありかを見つけることはできないのです。
一昨日人間牧場へ行く道淵に、それは綺麗な紅白の百日紅の花を見つけました。百日紅と書くこの花木は、平仮名だとさるすべり、カタカナだとサルスベリ、つまり花木の木肌が人の肌のような茶色い色をしていて、サルがすべるようにツルツルしているからだと教わりました。木肌がまるで脱皮するように剥ける様子を見て納得するのです。最近は街路樹にも植えられ、長く伸びた徒長枝の先に咲く花は、まるで夏の夜の花火にも似ています。サルスベリはスス病にかかりやすく、まるで煙突から出る煙のススのような害虫が、防除をしないとやたら蔓延するのです。私の見たサルスベリはスス病にも冒されず、夏盛りの太陽の下綺麗な花を咲かせていました。多分人間牧場の巣箱に群れる蜜蜂たちも、この花の蜜も吸いにやって来ているのだろうと、愛おしく感じました。
「紅白の 百日紅花 並び咲き 夏が盛りと 教えてくれる」
「牧場の 蜜蜂たちも この花の 蜜源求め 飛んで来るのか」
「夏の花 どの花見ても 艶やかで まるで花火に 負けないように」
「花はいい 汗かきながら 道端の 百日紅の花 思わず見とれて」