〇音のしない大きな落し物
世の中には人間の目には見えないものが沢山あります。人の心の動きもその一つで、自分の心の奥底は勿論のこと、相手がどう思っているか等知るよしもないのです。故に私たち人間は相手の思いを自分の都合のいいよう勝手に解釈する癖があって、とんでもない思い違いをしたりするのです。自分が相手のことを思ってやったことが、逆に反感をかったりして、お互いの間に取り返しのつかない深い溝ができてしまったことも一度や二度はあるはずです。
現代はキャッシュレス時代で、現金を持ち合わせていなくても、カードさえあれば色々な買い物が出来るしホテルにだって泊まることができるのです。カードの中には世界中で共通するものもあって、海外旅行などに行く場合現金を持っていると事件や事故に巻き込まれる場合が多いので、カード決済する人が多いようですが、気をつけなければならないのはたとえカードといっても現金と同じであることを認識すべきでしょう。
携帯電話やカードは月に一回決済されますが、電話代やカードを使って買い物をした金額が目に見えないため得てして使い過ぎる傾向があります。特に携帯電話やカードの支払いを親にしてもらう青少年は、苦労して働く親の心等知るよしもなく、どこかからかお金が湧いて来るような錯覚を持っているため注意をしなければなりません。高校生でありながら破産宣告を受ける人がいるのですから、金銭・金融教育は小さいころから発達段階に応じて行なう必要があるのです。
10円や100円硬貨を落とすと、「チャリン」と音がして殆んどの人が振り向きます。一円等は落ちていても馬鹿にして拾わない人もいるのです。ところが1万円札を落とすと、音がしないものですから、気付かない人も意外と多いようです。お金は一円の集まりです。また音のしない落し物には要注意です。心して暮らしましょう。
「10円や 100円硬貨 音がする 万円札は 落ちて音なし」
「私など カード怖いと 教えられ 育った世代 無事故人生」