shin-1さんの日記

○ 孫と春休みを過ごす

 小学校や幼稚園は年度替りが近づいて、春休みになっています。松山に住む孫たちや親にとっても春休みはどこかホッとする時期なので、2~3日わが家で預かることにしました。昨日の午後小学2年生の孫朋樹と3歳の尚樹を迎えに行きましたが、娘は仕事で娘婿が午前中子守をするということでしたが、少し手違いで昼食を挟んだため、マンションの駐車場で2時間近くも待たされました。昨日は少し肌寒かったものの穏やかな天気に恵まれ、3人で歌を歌いながらわが町へ帰って来ました。

 家に着く前に急な思いつきでこの3月で退職する予定の和田翠小学校長先生を学校に訪ねることにしました。運よく校長先生は職員室にいて面談しようとしましたが、孫尚樹が私を呼んだのに対応することが出来ず話し込んでいたため、おしっこをお漏らししてしまい、結局はその対応で込み入った話も出来ず失礼しましたが、この辺りへは時々来ている朋樹の発案でイチゴ狩りをすることにしました。

 大畑さん宅のイチゴ円に顔を覗かせ、午前中団体客が入って品薄ということでしたが、無理を言って入園させてもらいました。孫たちは大喜びでイチゴハウス内を行ったり来たりしながらイチゴをもぎ取り、盛んに食べていました。

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 私も4~5個食べましたが、この時期のイチゴは日照時間もたっぷりで、甘くて美味しく3人とも大満足でした。イチゴ園の奥さんの計らいで山のように一パックのお土産まで貰い、この上ない一日となりました。

 いつもは二人だけの静かな夕食なのですが、孫が来ると何かと賑やかだし、料理のバリエーションも増えて食卓の上には質素ながら日常以上の料理が並んで、孫と過ごす妻の喜びや意気込みが伝わるようでした。

 一緒に風呂に入り、一緒の布団に寝て孫たちと色々な話をすることはとても楽しく、あっという間に一日が過ぎ去りました。今日は長男の嫁と孫希心、それに奏心が昼前にやって来て、昼食時と重なりまあそれは賑やかで、まるで蜂の巣を突いたようでした。4月末か5月から長男家族が同居するため、こんな状況が続くのかと思うと、少し憂鬱少し楽しみといったところです。


 子どもの泣き声や笑い声が聞こえることは素晴らしいことです。わが家もまだ2人の息子が身を固めていないのが少々気になります。私たちが元気なうちに孫の面倒も見てやりたいと思う親の気持ち子知らずで、相変わらずその前兆など微塵も感じさせてくれないのです。結婚が全てではないもののやはり子どもの将来のことを考えると、何とかならないものかと妻は相変わらず愚痴っているようですが、こればかりはどうしようもないのです。

 さあお約束のあと二日間、よきおじいちゃん、よき育爺ぶりを発揮してせいぜい楽しみたいと思っていますが、一オクターブ高き子どもの声はほとほと疲れるもののようです。

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○春が来た

 宇和島市などは桜開花の一番乗りを目指して、様々な取り組みがされて開花宣言されたものの、今年は桜の開花予想が大幅にはずれ、いつもの年も他の地域より遅れて咲く私の町などはまだ固い蕾のままなのです。それでも桜の木々の枝は確実に赤みを帯びて、朝晩は底冷えがするものの開花の予感を感じさせてくれるのです。

 家庭菜園の冬野菜類も完全に春モードで、ブロッコリーやチンゲンサイ、カブなどは黄色い菜の花状となってトウ立ち状態になってしまいました。これらの菜の花もそれなりに美しいのですが、変わった目で親父から見れば見苦しく、早く片付けるようにと再三再四教育的指導の言葉が私に向かって発せられるのです。

 2~3年前までは耕運機も使い足腰もしっかりしていたので、私など相手にもせず一人で黙々と片づけをしてくれていましたが、さすがに90歳の大台を超えると、機械類は危なくて使えず、地中深く根を張った根菜類を引き抜く馬力もないため、口だけは元気なこともあって、私の力を頼るのです。

 毎日家庭菜園で野菜を収穫している私としても同じようなことを考えているのですが、ついつい延び延びになっていましたが、昨日の午前中思い切ってチンゲンサイとブロッコリー、カブなどの残菜を引き抜き、周りの雑草を鍬でかき集めて、畑の隅のつつじの根元にうず高く積んで処分しました。それでも大根は首を切ったままトウが立つこともなく残っているので、2本ばかり引き抜いて掘った穴の中へ首から上を出して埋め込みました。こうすれば20日間くらいは美味しい大根が食べられるのです。

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 耕運機を倉庫から取り出し、エンジンをかけて土を堀り起こす作業を始めました。かろやかなエンジン音が山々に木霊して、まだ下手糞な鳴き声しかできない鴬の鳴き声をかき消していました。私が耕運機で耕していると、どこからともなく一羽のカワセミがやって来て、掘り起こした土の中から出てきたミミズを啄ばんでいるのです。エンジン音にも私の気配にもまったく動じず私の後ろをついて歩くカワセミの姿についつい嬉しくなりました。

 実はこのカワセミは我が家の近くに住んでいるらしく、わが家の庭や屋根に止まっているところを良く見かけるし、ブルーベリーの実を盗んで食べる私にとっては憎っき鳥なのです。この鳥のお陰で今年の春は親父がブルーベリーの周りに食害用の防鳥ネットを張ってしまったのです。カワセミにはそのことへの侘びを含めた、ミミズの恩返しとなりました。

 2時間ほどの作業ですっかり家庭菜園も綺麗になり、あとは一雨ごとに温かくなる春の雨を存分に吸わせて畝を作り、20日もすればナスやキューリ、トマト、オクラ、ピーマンなどの夏野菜の苗を買ってきて植えるのです。毎年の事ながら得てた野菜もありますが、トーモロコシや大豆のようにいつまで経っても不得手なものもあります。今年こそはこれらの野菜にも挑戦したいと思っていまが、親父の目に叶うかどうか心配です。

 昨日辺りからすっかり春めいてきました。里にも待ち遠しかった春が来て、畑仕事が待ち受けています。今年も体に十分注意して元気に頑張りたいと思っています。


  「春が来た 冬の野菜を 片付けて 耕運機にて 土をならしぬ」

  「地中より 出てきたミミズ 啄ばんで ちゃっかり生きる カワセミ傍で」

  「同じこと 毎年春に 繰り返す またまた一つ 歳を重ねる」

  「陽だまりで 温もり感じ 日向ぼこ ついウトウトと 親父過ごしぬ」


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