○手打ちうどんを作る
昨日は私が実行委員長を務める子ども体験塾の、今年度最後の集会がピザ釜体験工房で行われました。子どもやボランティアを含めると総勢60人もの賑やかさで、プログラムは西岡栄一さんの指導で手打ちうどんに挑戦しました。私も手打ちうどんの体験は初めてなので興味津々でした。
まず参加者全員にポリ袋に入れられた小麦の粉が配られ、そこに決められた量の塩と水を入れてもらい、ひたすら袋の上に手の甲で圧力をかけ30分近くもこねるのです。最初は熱心にやっていた子どもたちも飽きてきて、やれ水が足らないだとか文句を言いながらこねていました。
やがて耳たぶほどの柔らかさに練りあがると、今度はうどん引き伸ばし機で圧圧縮引き伸ばされ、まるで暖簾のような美しいうどんに仕上がってゆきました。ボランティアの人たちはつけ麺用のだし汁を作ったり、打ち上がったうどんを茹でたりと大忙しでした。
やがて釜揚げうどんが出来、早速薬味を入れただし汁につけて試食会です。うどんは子どもたちが作ったため放蕩のような大きいのもあればそうめんのような細いのもありましたが、そこはご愛嬌でみんな予想以上の味にビックリしながら、たらいうどんを完食しました。それにしても手打ちうどんの指導をしてくれた西岡栄一さんの勉強熱心なのには驚きました。これでピザ窯体験工房にまた新しいメニューが追加されたことになるようです。
食事が終ってから子どもたちに大学生と私でレクリエーションの指導をしました。今年は折に触れて子どもたちにレクを伝授していますが、特に私が開発した競り市という指を使ったゲームは大好評で、難しいのに既に5唐人の子どもたちがマスターしてくれているのです。3月に開かれる閉講式には子どもたちの多くがマスターしてくれることでしょう。
人間牧場で芋を植えたり掘ったり、漁船で底引き網を体験したり、またシーサイドで職場体験をしたり、今年も子どもたちは沢山のことを学びました。双海町という振るい土壌を引き継いで新しい感覚で運営をしている子ども体験塾は、嬉しいことに卒業した中学生や高校生が数人ボランティアリーダーとしてお手伝いをしてくれています。これでけでも立派な人材育成が出来たと内心喜んでいるのです。今年度は初めて西日本最高峰石鎚山の登山にも挑戦しました。また新しい歴史を積み重ね、また新しい種を蒔いたような一年でした。
「手打ちする それとも客を 半殺し 民話子どもに 優しく伝え」
「三十分 ひたすらこねる 重労働 子どもあくびを しながら挑戦」
「こりゃ美味い あっという間に 底をつく たらいのうどん 子ども正直」
「何となく お袋の味 うどん喰う 薬味しいたけ 敬遠しつつ」