shin-1さんの日記

○絵本が好きな孫奏心

 一昨日、松山工業高校の学校評議委員会が終わってから帰る途中、急な思いつきで長男のマンションに立ち寄りました。長男は嫁と孫二人の4人家族ですが、間もなくこのマンションを引き払いわが家で同居する計画です。そもそものきっかけは孫希心が来年度保育園に上がるのをきっかけに、何処の保育所へ入れるか相談した結果、我が家の近くの上灘保育所へ入れることにしたのです。これから小学校、中学校と進む孫たちの将来のことを考えての決断だと思うのですが、長男の嫁もそれを承諾して最近は保育所を訪問したり説明会に出かけたりと準備に余念がないようです。

 急な私の訪問に昼寝から起きたばかりの孫たちは驚いた様子でしたが、私が行くと決まったように孫奏心は本棚から絵本を持って来て読んでくれとせがむのです。私の膝の上に乗って私の読む絵本をじっと聞き入る姿を見て、子どもにとって絵本とはどんな意味を持っているのだろうと思いました。

 先日ある雑誌で作家の柳田邦男さんが、「絵本という表現は実は子どもだけのものではなく、年齢や世代を超えて共有できるものだ。機智、悲しみ、別れ、思いやり、心のつながり、支えあいなど、人間として生きる上での大事なものを深く考えさせられる。お説教や道徳教育の類のものではない」と述べています。

 まだ1歳の孫奏心にとって私たち大人の言葉はまだはっきりと理解は出来ていません。でも膝の上で私の読み語る声をじっと聞き入る姿を見て、柳田邦男さんの言うように私たち大人も、もっと絵本を読んだり読み聞かせることが大事だと思いました。

 私は子どもが小さい頃、誕生日や子どもの日、クリスマスなどのプレゼントは本と決めていました。子どもたちにとっては他所の子どものようにゲームや遊び道具が欲しかったと、今になって述懐していますが、今思えば私は私として正しい判断だったように思うのです。

 4人の子どもたちは決して優秀でもなく、親を足して2で割ったようなごく普通の子どもに育ち普通の社会人になりましたが、親を大事にしたり兄弟が仲良くしたり、近所の人に挨拶するごく普通の当たり前のことが出来る人間に育っていることを嬉しく思うのです。私が与えた本類が全てだったとは思いませんが、少なくとも幼児の頃に絵本を沢山読んで聞かせたことは良かったのではと思い、息子の嫁にも絵本を読んで聞かせるように言っているのです。月に一度くらいはノーテレビの日を設け、家族で読書をする日があってもいいのではないかと思っています。

 そうだ、今年の孫奏心の誕生日には絵本を買ってプレゼントしてやろう。そう思いました。


  「この本を 読んで欲しいと 膝に乗る 孫と二人で 絵本読み入る」

  「絵本には 不思議な魅力 潜んでる 目と耳入る 豊か情操」

  「誕生日 本しか買わぬ 親父見て 子らは不満 言いつつ育つ」

  「優秀な 子ども育てる ことよりも 普通の人に 育てと願う」

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shin-1さんの日記

○散髪屋で男前を上げた私


 知らぬ間に少し頭の髪が伸びたようなので

 昨日男前を上げるため馴染みの散髪屋へ行った 

 散髪屋の入り口には赤と青の広告塔がぐるぐる回っていた

 中に入ると大将と女将さんが愛想の良い声で迎えてくれた

 外は寒いのに店の中は暖房が効いてまるで春のような暖かさだ

 「さあどうぞ」と誘われるままリグライニングの椅子に座った

 マントのようなナイロンを体全体にかけてくれた

 いきなり女将さんが熱い蒸しタオルで頭を拭いてくれた

 間髪を入れず大将がバリカンで襟足付近を刈り取ってゆく

 そのうち鈍いバリカンの音が止みハサミの軽やかな音に変わった

 長く伸びていた髪の毛は容赦なく刈り取られて肩や床へと落ちてゆく

 落ちた髪の毛には幾分か白髪が混じっていた

 

 「今年は寒いですねえ」と大将が声をかけ私との会話が始まる

 正面の鏡に写っている自分の変わらない顔を見る

 いつの間にか顔のしわが多くなったような気がする

 そっと顔を動かしてみるが頭の天辺はまだ禿げてはいない

 変わり行く自分の頭の姿を20分余りも飽きもせず見ていた

 やがて頭の刈り取りは終り襟足に生ぬるシェーブが塗られた

 大将に変わって女将さんがカミソリで剃って行く

 やがてリグライニングシートが倒され私の体が仰向けになった


 シェーブを塗った顔に蒸しタオルがかけられた

 気持ちが良くてまるで夢を見ているようだった

 一瞬私は眠ってしまったようだ

 蒸しタオルがはがされ正気に戻った

 顔を剃り終わるとシートは元に戻された

 頭を洗いますね」と女将さんが防水シートをかけてくれた

 シャンプーをつけ手でゴシゴシ洗い

 仕上げにミントの利いた整髪トニックをかけられた

 やがて約50分の散発は終わった

 50分前とは見違えるような男前になった

 鏡に写った自分の顔に満足し3600円を払った

 高いとも思うがこれで1ヶ月持つのだから安いとも思った

 また来月のこの時期に散髪屋へ行く予定だ

 その頃には春が来て温かくなっていることだろう

 大将の飼っているウグイスが店の奥で鳴いている

 男前をあげた私はさっそうと引き上げた

shin-1さんの日記

  「月イチで 通う馴染みの 散髪屋 男前料 3400円」

  「少しだけ 白髪増えたが 天辺は 禿げることなく この日を迎え」

  「髪切って 寒さ身に染む 街中を 何処か浮き浮き しながら歩く」

  「来月も 再来月もと 行く予定 立てる馴染みの 散髪屋さん」 

 

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