shin-1さんの日記

○身の程知らず金光教の研修会で講演 

 わが家の近所に天理教と金光教の教会があります。氏神崇拝の古い地域ですから天理教も金光教も、大変失礼な話ですがどちらかというと地域ではメジャーな宗教ではなく、一部の信者さんが信仰をしているようです。

 先日その金光教の若い神主さんから突然、「研修会で講演をして欲しい」と頼まれました。神主さんのことはよく知っていて、PTAや公民館活動にも熱心に参加したり、気軽に声をかけてもらっていたので、「呼ばれたら刑務所以外何処へでも行く」と常々言っていることもあって、浅学を顧みず喜んでお引き受けすることになりました。

 この話が決まったことを妻に告げると、これまでお寺さんに関係する研修会に出かける度に、「そんな偉いところで何を話すの?」と不思議がった妻は、今回も同じような心配をしてくれました。確かに妻が言うように宗教を志すレベルの高い人たちに果たして無宗教な私の話は受け入れられるのだろうかと、少しだけ心配をしました。

 打ち合わせと称して先日関係者の方が自宅に見えられ、その人たちから色々なお話を聞きましたが、気張らず普通の気持ちで話そうと意を強くしたのです。


 昨日は神主さんが会場となる愛媛県生涯学習センターまで車で乗せて行ってくれるというので、お言葉に甘えて同乗させてもらいました。伊予インターから松山インターまで高速道路を走る道すがら色々なお話をしましたが、宗教を学んでいるだけあって問答も的確で、短い車内での会話時間ながら色々なことを学ばせていただきました。

 生涯学習センターの会場には沢山の信者さんが、この冬二番目の寒さで山々に雪を抱いているにもかかわらず満員のようでした。

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 予定は1時間20分でしたが、少し早く始まったので1時間25分も話させてもらいましたが、聞く耳の肥えた方々らしく会場の反応は抜群で、気持ちよく流れたようでした。子どもや孫と出会う約束をしていたため質疑応答を断わって、妻の迎えに来た車でおいとましましたが、行ってよかったとしみじみ思いました。

 神主さんは今時珍しい5人の子宝に恵まれていて、その子どもさんたちも人間牧場で行っている子ども体験塾に参加するなど伸び伸びと育っています。いい教育をしているなあと思いつつ、今朝も冬の強い季節風の吹く中を、散歩しながら金光教会の前を通り、昨日のお礼を込めて拍手と拝礼をさせてもらいました。

 (双海の金光さんで神主さんのホームページが開きます)


  「お父さん 何を話すの? 不思議がる 身の程知らず 請われるままに」

  「大勢の 信者の前で 気負わずに 平常保ち 爆笑時々」

  「どうだった 妻が心配 声かける 楽しかったと 本心話す」

  「人の世は いずこも同じ ものゆえに 心開かば 応えてくれる」

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○親馬鹿と馬鹿親は違うが同じようなもの

 よく使われる言葉に「親馬鹿」というのがあります。「わが子可愛さの余り、子どもの的確な評価が出来ないで、他人から見ると、愚かに思える行動をすること」を親馬鹿いうのですが、親や馬や鹿には大変失礼な話だが、親という字が前と後ろにつくだけで随分意味が違うのです。

 親から見れば子どもは不思議な動物です。何でも素直に言うことを聞いていた子どもが、成長するにしたがって反抗し始め、高校生や青年になると親の言うことなど聞かず、手に負えなくなるのです。親は仕方なく子どもの言いなりになって、携帯電話やゲームを買い与えたり、小遣いを渡すのです。物や金を与えることで子どもとの絆を深めようと思っているのでしょうが、愛情は物や金ではないことをしっかりとわきまえないと、どんどんエスカレートして量が増えてくるのです。


 高校生が進路を決める時期がやって来ました。最初から大学を目指す高校生も多いのですが、就職難ということもあってとりあえず専門学校や大学へ進学する高校生もかなりいるようです。それらの高校生にとって専門学校や大学は、「行きたくないのに学校がる」「親が行けというから仕方なく行く」存在のようで、余程親がしっかり見届けないと、誤った方向に行く可能性があるのです。

 高校生は今自由登校の時期のようです。3月には入ると間もなく卒業式が行われますが、それまでは車の免許を取ったり、友だと戸楽しい時間を過ごすのです。私の近所にも何人かそんな高校生がいるのですが、いち早く免許を取った高校生が昨日若葉マークをつけて新車を運転していました。見ればその車は軽四どころか三百万円を越えるスポーツタイプのデラックスな車でした。聞けば親が子どもの求めに応じ買い与えたそうですが、親は目を細め「親馬鹿」だと笑っていましたが、これは完全な「馬鹿親」のような気がするのです。

 目の冷めるようなピカピカのその車も、慣れていないためか未熟運転か分かりませんが、この一週間のならし運転であちこちに傷をつけてしまい、親もハラハラ・ドキドキの毎日だと聞きました。幸いブロック塀や電柱でこすったようですが、もしこれが人身事故だったらどうなるのだろうと、他人事ながら馬鹿親ぶりにあきれ返るのです。一方近くに住むもう一人の女の高校生は、高校を卒業すると松山のパン屋さんに就職が決まっていて、こちらも通勤のための準備に余念がないようです。この高校生は親と相談して軽四の可愛い車を買ったようです。この子に聞けば車は自分でローンを組み、月々の給料から一年をかけて支払うそうで、利口親・利口娘の典型のような姿に、思わず心の中で拍手を送りたい気持ちになりました。

 幸せには人に与えてもらう幸せ、自分で出来る幸せ、人に与える幸せがありますが、ものやお金を与えるだけの幸せは長続きしないことをしっかりと見極め、親馬鹿、馬鹿親にならぬようにしたいものです。


  「親馬鹿と 馬鹿親一字 違うけど どちらも同じ 五十歩百歩」

  「いい親は 子どもの自立 促して 見えぬ力で 一人立ちさせ」

  「間違いと 勘違いする 馬鹿親は 幸せの芽を 摘んでいるよう」 

  「就職が 決まって嬉し 女高生 しっかりしてる ローンで車」 

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