○第18回倉敷女性まつりに招かれて
昨日は倉敷市夫人協議会の招きで岡山県倉敷市倉敷芸文館へ出かけました。この3月には鹿児島まで新幹線が開通し、青森と鹿児島まで直通になるというのに、北海道と四国は取り残されたのか、わが家から倉敷へ行くのに半日もかかるのです。往復すればわが家から8時間もかかる少し長めの列車の旅でしたが、瀬戸大橋を渡ったり、立春という言葉どおり久しぶりに厳しい寒さも緩んだ、春を思わせるかすんだ好天の中を、特急潮風に乗ってリラックスしました。
児島駅で降り、鈍行列車を乗り継いで茶屋町駅で下車しました。前回と同じく今回も教育委員会の岡野さんが駅まで出迎えてくれました。岡山~児島間にある高架茶屋町駅に降りるのは初めてでしたが、岡野さんの説明では茶屋町付近は岡山市のベットタウンとして発展して、理想的な人口ピラミッドを形成しているとのことでした。
10分ほどで芸文舘に到着しました。玄関先では楽しいバザールが開かれていて、恵方巻き寿司なども売られていました。
(講師控え室の楽屋に飾られた活花と美味しいお茶に気配りを感じました)
(ステージ隅から眺めた開会式風景)
私の出番の記念講演は13時30分からなので、用意していただいた出演者控え室でサンドウィッチやお茶ををいただいたり、入れ替わり立ち替わり出入りするお偉い人と名刺交換しながら、さて講演で何を話そうか思案しながら過ごしましたが、遠くで聞こえる開会式の模様などが気になって集中できず、まとまらぬままステージへ出ました。倉敷市の市長さんは女性の方で、東大とケンブリッジ大学を主席で卒業された凄い方だそうです。一度お目にかかりたいと思っていただけに、ステージ隅で名刺交換をさせてもらいラッキーでした。
「市長さんは東大出だそうですが、私の町にも東大ならぬ灯台が二つもあって、私もある意味灯台出です。灘高という有名な学校がありますが、私も下灘小学校、下灘中学校を出ているので、灘校出身で市長さんには何ら負けていません」と洒落から入り、800人の参加者で満員の会場が大爆笑に包まれました。講演は会場の心をつかみ心を和ませることが大事なポイントで、昨日の講演はこの入りが大きな役割を果たし、テーマである「人生楽しく暮らそう」という内容はさて置いて、90分の話が上手く行ったような気がしました。最高に盛り上がりました。
(夕日に照らされた特急しおかぜ乗車の私の自画像)
(西条辺りで綺麗な夕日を見ました)
皆さんの盛大な見送りを受け、教育委員会の若い職員さん二人の運転で児島駅まで送ってもらい、午後3時55分の下り特急しおかぜに乗ることが出来ました。夕闇迫る瀬戸大橋や石鎚連山と瀬戸内海の長閑な風景を見ながら帰って来ました。途中西条市辺りで車窓に綺麗な夕日を見ました。窓越しに差し込む夕日の光が私の安堵した顔を照らしてくれました。今治では週末のため県庁族が多数乗り込んできました。どの顔も疲れたり安堵しているように見えました。2~3人顔見知りもいて、「何処へ?」「何しに?」「元気?」と矢継ぎ早の質問にまるでオームのように、「岡山へ」「講演に」「元気です」と笑顔でショートな会話を交わしました。
「会場に 800人の 女性たち 心ときめき 大いに喋る」
「学歴に 対抗するは 学習歴 負けじとばかり 駄洒落連発」
「耳肥えた 人とお見受け 女性たち 寝る人もなく 熱心でした」
「立春の その名の通り 水ぬるむ 瀬戸の大橋 霞にかすむ」