shin-1さんの日記

○自慢の食を競い合う西予再発見地域づくりグランプリ

 私は仕事柄色々な地域づくりにかかわり、色々な役割を仰せつかっています。昨年から愛媛県西予市が「地域づくりグランプリ」という事業を立ち上げた時も審査員を依頼され、快諾したため早い時期から応募要項の作成などに知る限りのアドバイスをしてきました。そして昨年はイベントや伝統文化、郷土芸能など地域から応募のあった37件の中から、イベント部門では土居家観月会、伝統行事部門では御田植え祭りが、書類審査、審査委員会の議を経てそれぞれグランプリに輝き、昨年の3月18日表彰をしたのです。審査員の中で一番高齢なこともあって、審査いい胃腸に推挙され、表彰式では講評を発表させてもらいました。

 さて今年も昨年に引き続き、今年は「自慢の食を競い合う」をスローガンに、地域づくりグランプリ事業は継続し、私たち審査員も素人ながら食のプロを一名加え、昨年同様応募要項を作成して募集をかけたところ、料理部門39件、加工部門13件もの多数の応募があり、11月22日に第一回の審査委員会で書類審査が行われ、料理部門5件、加工部門5件、スウィーツ枠4件を選び、第一次予選通過に通知しました。

 前回同様今回も私が審査委員長になりましたが、食のプロが一人加わったためハイレベルな審査体制が出来、図らずも委員長としての重責を務めることが出来たようです。

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 昨日は施設の整った三瓶町福祉センターを会場に13時から16時30分まで、加工部門、スウィーツ部門のプレゼンテーションや試食を元に点数をつけ、また料理部門は調理室で目に見える形で直接料理して、プレゼンテーションや試食をして、無記名投票で審査しました。今回は市民審査員として地元各界の市民代表審査員も5人加わり、参加参画の公開審査となったのです。

 見た目や郷土の特徴などは比較的審査が出来やすいものの、食味はずぶの素人で、幾つも試食を重ねると味がボケてしまい、口を水でゆすいで審査をしたものの、残念ながら多少自信のない審査におわってしまいました。それでも皆さんの集計結果を見ると、それなりに見誤らない方向で点数をつけていました。別室でパソコンによる集計をして、高得点の順番にグランプリと準グランプリ、審査員特別賞を決めて市長さんによる表彰式が行われました。

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(1月28日付けの愛媛新聞記事)

 西予市も海抜ゼロメートルの海沿いの町から、高知県境に接する大野ヶ原までの町が合併してから早くも7年目を迎えています。市長さんはじめ市民の協働と参画の努力によって、地域づくりも順調に推移しているようです。この2年間審査を通して西予市といささかなりのかかわりを持ちましたが、西予市の地域資源の豊かさや魅力を肌を通して存分に感じることが出来ました。また情報発信能力も高まって、一歩先んじた地域づくりが行われているようです。

 栄えある賞に輝いた人も、ほんの僅差でグランプリを逸した人も、それぞれがよき思い出を作ったようです。昨日の模様は早速マスコミ各社が一斉に報道していて、テレビに写った私を見て、あるいは先進的な取り組みをしている姿を見て、その夜何本か私の元へ電話がかかり、メールが届いていました。


  「マスコミが 会場ウロウロ する事業 企画が良いと 新聞・テレビ」

  「会場は 料理番組 見てるよう みんな緊張 したよな顔で」

  「肝心の 味見が試食 なり下がる 腹が太りて 審査甘口」

  「挨拶や 表彰出番 用意され 委員長職 楽ではないな」

 

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○束の間に三瓶町須崎観音を訪ねました

 西宇和郡なのに八幡浜市と合併せず、物議を醸しながら東宇和郡と越境合併した三瓶町を訪ねました。三瓶へ行ったらあそことあそこは是非訪ねてみたいと空想しつつ、12時からの会合なので少し早めに出かけました。三瓶町は現在西予市になっていますが、私の町から行くには海岸国道378号を通り、三崎半島を突っ切って八幡浜を経由して小さな峠を越えるのが一番早道のようです。このルートだと八幡浜まで50分、八幡浜から20分そこそこで三瓶に着くのです。


 トイレ休憩をしようと立ち寄った海の駅潮彩館は水曜日のためあいにく休みのようでした。ここでは毎年豚のロデオが開かれたり、海の駅の屋外水槽にマンボウや亀を飼育していて、職員の方もよく知っているので少々がっかりしました。

 海の駅の町内案内看板を見ながら時間的制約もあるので、メダカの飼育場と須崎観音の相反する方向のどちらかを選んで見学しようと思いました。めだか飼育場は2度ほど訪れているので、須崎観音に決めました。朝立の新しいトンネルを越えて海沿いの集落を10分ばかり走ると、小さな須崎半島に着きました。

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 三瓶町へは弟の娘が嫁いでいたり、地域政策研究センターへ出向していた市役所職員の三好女史とのご縁で随分馴染みの町で何度か来たことがあるのですが、須崎観音は初めてなのです。国道から枝線の道に入り駐車場に車を止め、強風が吹いているためコートを着て歩くと、山際に33体もの小さな石造仏が等間隔に行儀よく並んで、突端の断崖絶壁にある観音様まで続いていました。

 途中道の上が何やら白苦く汚れていることに気がつきました。上空を見ると何十羽もの鷹が海から吹き上げる上昇気流を捕らえて飛んでいました。時折ガス爆発音が聞こえていたのは、周辺の段々畑の柑橘類を鷹が狙っているのを追い払うためのようでした。食害は困りますが、カラスならぬ鷹の一群をこれ程見たのは初めてなので、少しの間眺めていました。

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 展望台やトイレ施設も完備していて春の長閑な日差しの頃にもう一度訪ねたいと思いつつ、眼下や遠望を楽しみました。三瓶湾は天然の良港で奥が深く、黒潮が流れ込む海では養殖いかだが沢山並び、冬風が寒く吹き付けていました。観音様に手を合わせ早々に引き上げましたが、三瓶の魅力を再発見したような、何か得した気分になりました。

 同じ道を引き返す途中、何本か携帯電話が入りました。その都度狭い道なので空き地に車を止め、電話の対応をしましたが、移動する車の中で仕事の打ち合わせが出来るのですから、便利な世の中になったものだと納得しながら忙しくメモをしました。


  「訪ねたい 思いつきにて 訪ねたる 須崎観音 寒風の中立つ」

  「もがり笛 聞きつ岬の 細い道 コートの襟を 立てて進みぬ」

  「鷹たちは 上昇気流 拾いつつ 岬辺りを 低高飛びぬ」

  「三十三 道端並ぶ 石仏の 一つひとつに 慈悲の微笑み」 

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