shin-1さんの日記

○子ども体験塾

 昨日は幾分寒さも和らいで、腰の具合も少し快方に向かっていることもあって、シーサイド公園で行われ予定の子ども体験塾へ、実行委員長としてボランティア活動に出かけました。9時30分からの開会というのに気の早い35人の子どもたちは、頭に三角巾を巻きエプロン掛けで集まっていました。いつもながらのことですがボランティアスタッフの多さや、受け入れを快諾してくれる漁協女性部の皆さんにはただただ感謝するばかりです。

 
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 私の開会のあいさつの後、赤石さんのオリエンテーションでたこ焼き、じゃこ天、UFOじゃこ天、鯛めしの4班に別れてローテーションが組まれ、子どもたちは順番に色々な作業に挑戦していました。今回始めて体験するのはUFOじゃこ天です。水仙まつりでは新聞に載ったこともあってかなり人気で、子どもの関心も高かったようでした。餃子の皮に指で水をつけじゃこ天のすり身とシラスやチーズなどをトッピングして餃子の皮を重ねて油で揚げるだけなのですが、これが何とも美味しくて、私も子どもたちに混じって体験しましたが楽しいものでした。

 子どもたちはそれぞれのコーナーで作ったものを試食できるとあって大はしゃぎでした。ラブじゃこ天、たこ焼き、UFOじゃこ天、鯛めしのおにぎりはもう最高な味だったようで、お土産までいただきました。

 シーサイド公園も私が造った17年前の頃とはすっかり様変わりして、高速道路無料化の影響もあって右肩下がりのようにも感じますが、漁協女性部と鮮魚店の活気は相も変わらずで、いつも行く度に色々なものをいただいて帰るのです。昨日は美味しいにぎり寿司をいただいたので、自宅の菜園で育てているカブとチンゲンサイ、それに小松菜をお礼に差し上げ大層喜ばれました。


 子どもたちへのふるさと教育は大切です。一年をかけて町内各地を訪れ、色々な人の温もりの中でふるさとの姿をすらず知らずの内に体得すると、子どもたちの心は穏やかに育つのです。子ども体験塾に参加している子どもたちは出会うと必ず言葉を交わしあいさつもでき、この町に生きている実感を見て取れるのです。子どもたちにとって、優しさや思いやり、協力することの大切さはこの時期にしか育たない大切な宝物なのです。


  「エプロンと 三角巾で 武装した 子どもの笑顔 何処かほのぼの」

  「進ちゃんと 愛称で呼ぶ 子どもたち 私も愛称 心を込めて」

  「たこ焼きや UFOじゃこ天 鯛めしも 満腹笑顔 賑やかでした」

  「女性部の 協力ありて 子どもたち 優しい心 すくすく育つ」

 

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○満月の関門海峡を通る(その5)

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館長さんと係長さんに行橋駅まで送ってもらい、九州の山並みに沈む真冬大寒の夕日に見送られながら日豊本線で小倉へ向かいました。

 築上町への行き帰り、久しぶりに福岡県小倉駅へ立ち寄りました。新幹線と在来線が入り混じっているため、地方都市とはいいながら駅周辺は都市計画に基づいた整備が進んでいて、動く歩道やコンベンションホールなど、目を見張るような施設が沢山あるのです。しかし行政のこうした箱物への先行投資も少し的がはずれ、人の入りやテナント入居率の低迷など、苦戦を強いられてしているようにも見えました。

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 小倉駅の北口を出て長い階上の動く歩道を通り地上に降りると、約1キロほど歩いただけで松山行きの船着場があります。少し早いとは思いましたが寒い時期ゆえ、また陽もとっぷり暮れて何することもないので、両手に少し重めの荷物を抱え徒歩でフェリー乗り場に到着しました。乗り場駐車場では乗船するであろうトラックやトレーラーが、係員の赤い懐中電灯棒の指示に従って誘導されていましたが、私が乗るであろうフェリーは既に着岸して大きな船体を横たえていました。プレハブのような待合室にお客はまだ誰も姿を見せていませんでした。

 そのうち時間が経つに連れてトラックの運転手さんが何人か、乗船手続きのため待合室に出入りするようになり、また乗用車と一緒に乗船する人たちも集まり始めました。それでも平日木曜日とあって乗客の数は数えるほどまばらでした。出航55分前の午後9時に乗船を許され船に乗り込みました。

 予約に基づいて買い求めたチケットには110ー6とプリントされ赤鉛筆で丸印がされていました。私の部屋は2等110語室、ベッド番号が6なのです。ベッドといってもシーツをつけた下敷きの毛布と上に着る毛布が一枚、それの枕が一個だけの簡単なものなのです。

 私は早速別途メーキングをして身辺を整理し、船内の風呂に向かいました。前日の往路便でもその日の復路便でも私が一番風呂で、汗をかくほどゆっくり入浴し旅の疲れを癒しました。風呂を出て売店や食堂のあるエントランスへ行くと、早くもあちこちで酒盛りが始まっていました。消灯が11時なので1時間半余りの束の間を皆楽しんでいるようでした。

 船内放送で関門海峡大橋通過は出航後20分過ぎと知らされました。寒さが身に染みるこの時期なので、そんな船内放送などで動こうとする物好きな人は誰もいませんでした。私は長い通路を通って船尾に出ました。この日は満月で、冬としては風もない穏やかな暗い海に船の航跡が見え、船の航路を示す灯台ブイの赤や青の点滅灯が鈍く光っていました。門司の灯りに続いて下関の明かりが見えてきました。門司は3年前、下関は昨年訪ねているので、特に下関は下関タワーや唐戸市場、赤間神宮辺りを頭に描きながら大橋通過を待ちました。

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 やがて雲間に見え隠れする月とともに本州と九州を結ぶ関門海峡大橋が姿を現しました。多分この海の下には何年か前歩いて渡った関門トンネルもあるのだろうと想像しながらゆっくりと通り過ぎる端を眺めました。月明かりの大橋はとても美しいものでした。先日島根へ行く時渡ったしまなみ海道の10の橋といい、来月4日に渡る予定の瀬戸大橋といい、日本の海峡や島伝いに架かる橋は美しいと思いました。

 船は関門海峡を通って瀬戸内海に入り、やがてスピードを上げながら目的地である松山を目指して満月の海を走り、私は部屋のベッドに横たわり、浅い眠りにつきました。 

  「行き帰り 小倉の駅を 見て歩く 随分立派 リトル東京」

  「橋通る 橋見上げるも それぞれに 趣きありて 感傷ふける」

  「満月と 大橋コラボ 見る機会 滅多にないと コート襟立て」

  「海人が ゆえに暗海 ただ一人 眺めて今日を 振り返りつつ」

  

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