shin-1さんの日記

○五行歌を作る

 昨年の四月、先輩友人の勧めで五行歌の会に加入して8ヶ月が過ぎました。先輩友人が会費2千円を立替払いしてくれていたのも気になりながら、出会った2、3回はどういう訳か貧乏人のくせに一万円札か持ち合わせがなく、先輩友人も「お釣りがないからまた次でいい」と延び延びになってましたが、元来借金の嫌いな性格ゆえいつも気になっていましたが、先日高知県仁淀川町で開かれた講演会に同行していただいた折、二千円を支払い晴れて松山五行歌会の会員になったような気がしました。

 一ヶ月に一度の句の締切日は直ぐにやってきます。主宰者の見山あつこさんから、それとはなしの督促が来ないと忘れてしまういい加減さにおさらばしようと、年末に届いたハガキのこともあって、慌しい年末に一句を作り送りましたが、句会への出席をそれとはなしに誘われているものの、浅学ゆえの駄作しか出来ない負い目もあって、また土日初春水仙祭りや社会教育実行委員会など千客万来で、新春句会も欠席句の提出と相成りました。

願わくば今年は句会へ出席して飛躍をと密かに願っています。

  正月を迎える度に思うこと

  ああまたひとつ歳をとる

  少しため息混じるけど

  仕方がないと諦めて

  今年もひとつ歳をとる

  百姓じゃ飯が喰えんと 

  米作る

  おじさんぶつぶつ言ってるが

  米を作って何故飯喰えぬ?

  不思議だなあ

  ひょっとして

  俺は認知症なのかしら

  探し物する見つかって

  記憶が戻り

  少し安心

  「どれひとつ やっても奥が 深いもの 中途半端じゃ 何も残らず」

  「五行歌を 作って半年 早過ぎた 未だ締め切り ならにゃ作れぬ」

  「今日が早 過去になり行く 忙し日々 うかうか出来ぬ 性根を据えて」

  

    

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shin-1さんの日記

○正月は自分の年齢を意識する日

 正月は日本中の日本人が自分を意識する日かも知れません。日ごろは何気なく過ごしている自分という人間が、とりわけ年齢を意識するのです。私もたった一瞬ですが自分の誕生日と共に年齢を意識して66年間生きてきました。今年も神様の前で手を合わせ、前日まで66歳だったのに、「今年は67歳になります。一生懸命生きたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します」と決意を述べました。

 小さいころは早く大人になりたいと思って手を合わせました。最近は心のどこかで「歳をとりたくない」という一種の焦燥感があるのか、子どものころや若いころのような新鮮な気持ちは残念ながら持てず、ある意味少し諦め気味で正月を迎えていたようです。

 年末友人の清水塾頭から「くじけないで」という一冊の本が贈られてきました。年末の慌しさから書斎の郵便物箱に入れたまま封を切らずに年を越していましたが、元旦にそのことに気付き、急いで封を切りました。中から一冊の薄い詩集が出てきました。添えられた手紙には、「~前略~、宮沢賢治や金子みすヾもそうですが、厳しい環境に身を置いて生きたからこそ澄んで研ぎ澄まされたものが生まれるんだと思います。冬の厳しい寒さを経ないと野菜は美味しくならないし、白菜は寒ければ寒いほど甘くなります。このおばあさんもそうですが、笑顔がとても素敵です。このような歳を重ねられたらいいですね。かくありたいと思いました。~後略~」

若松進一ブログ

 「くじけないで」の作者柴田トヨさんは99歳白寿だそうです。普通なら肩の荷を降ろす92歳で詩を始めたというから驚きです。詩集には清水塾頭がいうように、厳しい人生を生きてきた人にしか分からない人生の重みがぎっしり詰まっていて一気に読みました。

 柴田トヨさんの詩には生かされて生きるというつつましさと風を感じる感性のようなものを感じました。また年をとったらこんな生き方をしたいとも思いました。と同時に、柴田トヨさんから見ればまだ66歳の若造なのに、もう歳をとったような気分で正月をを迎えたことを、深く深く反省しました。

   あなたに1

  出来ないからって

  いじけていてはダメ

  私だって 九十六年間

  出来なかった事は

  山ほどある

  父母への孝行

  子どもの教育

  数々の習い事

  でも努力はしたのよ

  精いっぱい

  ねえ それが

  大事じゃないかしら

  さあ立ちあがって

  何かをつかむのよ

  悔いを

  残さないために

  「九十九の 人の詩集に 励まされ 六十六の 俺はまだまだ」

  「何という 遅咲きなんだ この人は 俺は早咲き 過ぎたのかしら」

  「トヨさんに 比べりゃ俺は 三ついちと 勇気のような ものをもらいて」

  「詩を書いて みようと思い 書いてみた 奥が深いな 俺にゃまだまだ」

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