○いろはカルタの意味(その1)
い 犬も歩けば棒にあたる(何か行動を起こすと意外な幸運にめぐり合う)
ろ 論より証拠(あれこれ議論よりを証拠を示すのが一番)
は 花より団子(ハナミより食べる方がよい)
に 憎まれっ子世にはばかる(人に嫌われるような子に限って世間では幅を利かせる)
ほ 骨折り損のくたびれ儲け(苦労努力が報われず無駄になって疲れだけが残る)
へ 下手の長談義(下手な人ほど前口上や議論が長い)
と 年寄りの冷水(「老人が歳を考えずに無茶なことをしたり無理に元気ぶる)
ち ちりも積もれ山となる(ほんのわずかな物でも沢山積もれば大きな物になる)
り 律義者の子沢山(真面目で義理堅い律義者は家庭に尽くすので自然と子どもの数が多い)
ぬ 盗人の昼寝(泥棒は夜中に仕事をするので昼寝る、このことから何事もそれ相応の理由がある)
る 瑠璃も玻璃照らせば光る(瑠璃は宝石、玻璃はガラス、光を当てれば違うものでも同じように輝く)
を 老いては子に従う(歳をとったらすべて子に任せ従うのがよい)
わ 割れ鍋にとじぶた(割れた鍋に修理したふた、似た者同士の方が釣り合いが取れてうまくいく)
か 可愛い子には旅をさせよ(成長を願って試練を味あわせる)
よ 葦の髄から天井のぞく(細い葦の茎から天井を除くような狭い了見で判断する)
た 旅は道連れ世は情け(世渡りも互いを思いやって仲良くする)
れ 良薬は口に苦し(効き目のある薬は苦い、本人のためになる意見は厳しい)
そ 総領の甚六(長男は甘やかされて育つのでお人よしでおっとり者が多い世間知らず)
つ 月夜に釜ををぬく(明るい月夜の晩に大事仲間を盗まれることからひどく油断するたとえ)
ね 念には念を入れ(十分気をつけてもさらに気をつけて万全にする)