○漬物をつける
寒い北風が吹く頃になりました。この頃になると畑の大根を引き、水洗いして物干し場に大根を干し、何日かしてしなやかになった頃を見計らい漬物を漬けるのです。これは日本列島の風物といえるもので、取り入れたとうきびやタマネギが軒先に吊るされた姿はどこかふるさとの匂いがするのです。
わが家でも先週第一回目の沢庵漬け込みを行い、既に美味しいたくあんが食卓を賑わしています。市販の沢庵は見た目にも鮮やかな黄色い色をしていますが、わが家の沢庵は農協で買った漬物用の糠なので見た目は大根そのままのため綺麗ではありませんが、塩分もそこそこ控えているため安心して食べれるのです。
昨日は懇意にしているギノー味噌の田中社長と本社で出会いました。そして土曜日に行われる人間牧場での餅つきやかまどご飯を食べる集いに漬物は欠かせないと思い、ギノー味噌が販売している麹漬け用の小袋をいただいてきました。昨年いただいたものとは少し違っていましたが、帰りにニンジンとキューリを仙波青果で買い求め、早速今朝から台所で、料理用計量器を持ち出して、大根やカブ、それにニンジンとキューリを細く切って麹漬けの素をこれも計量器で計ってタッパーに漬け込みました。
人間牧場での食事は余程のことがない限りご飯と味噌汁、それに漬物と味噌汁にしています。このシンプルな料理は日本古来の料理であり、質素倹約な料理でもあるのです。
普通は漬け込んだタッパを冷蔵庫に入れて漬かるのを待ちますが、寒い季節になったので常温の台所に置いて漬かるのを待つのです。本当は一夜漬けですから明日がいいのかも知れませんが、明日は私が岡山に出張していないため、今日の漬け込みとなりました。
私は漬物が大好きです。塩分の摂り過ぎのこともありますが、発酵食品といわれる漬物には健康効能がそれを上回っていると考えれば、漬物は肉などよりはるかにいい食品なのです。島根県に行けばお茶請けに漬物が出たり、居酒屋で漬物を肴に酒を飲む人もいて驚いたことがありますが、美味しい漬物を食べながら湯気の出た白いご飯と味噌汁を食べるのは、やはり日本人の日本人たるゆえんだと思うのです。漬物が漬かる土曜日が楽しみです。
「厨房に 立つこともない 私だが 妻の居ぬ間に 漬物作る」
「湯気の出る 白いご飯に 味噌汁と 漬物食べる これで幸せ」
「一夜漬け 勉強だったら 困るけど 漬物美味い どんな味する」
「社長から 貰った自慢 麹漬け 素を振りかけ 一丁あがり」